
BSフジの人気番組「所さんの世田谷ベース」(毎週土曜夜10:00-10:55)。所ジョージ的モノの考え方や閃いた遊び、世の中の楽しみ方を発信する同番組は、2026年に放送20周年を迎える。WEBザテレビジョンはこの機会に世田谷ベースへ直撃。台本のない同番組が長く楽しく続く秘訣や、“所ジョージ的思考”の根っこを本人にたっぷり語ってもらった。所ジョージインタビュー特集 第7回は所の身に起きたとある事故をきっかけに、“底辺から始まることのポジティブさ”を論ずる。
辞典のキーワードは「暮らしの違和感」
前回の続き。曲を始めとしてクリエイティブはいくらでも湧いてくるという所に、自身の著書「トコロ辞典」についても詳しく語ってもらった。
――同書籍はキーワードの設定が凄く面白いなと思います。普通の辞典なら「あ」から「わをん」まで整然と並びますが、「底辺」「目くじら」「電気仕掛け」といった独特なワードが混ざっています。これは編集部が設定したのでしょうか。
所:いや、それは俺が暮らしてて感じたことを書いただけだよ。
――編集部から「今回は機械仕掛けについて語ってください」と依頼されたわけではなく。
所:違う違う。会話の中で出てきたから「じゃあ、今回は“機械仕掛け”のことについて語っていこうよ」という感じ。たくさん話している中から、特に際立ったワードを選んで「ここでまとめようぜ」って形にしたんだよ。
――この本を読んでいると、所さんの凄さを改めて感じます。特に「底辺」の項目が凄く面白くて。
所:なんか書いてあったっけ。
――書き出しが「最低な一日から始まったら、その後の時間は全部良い一日になる」という趣旨で始まっている項ですね。
所:あぁ!あれね。あれは愛情の話なんだよ。“猫のゲロ”の話だけど、そこがメインじゃない。その“背景にあるもの”が愛情なんだ。
猫のゲロを舐めた「最低な一日」を肯定する圧倒的なポジティブさ
――大まかに表すと、所さんがはちみつをこぼしたと思って舐めたのが“飼っている猫のゲロ”だった…というエピソードでした。
所:これはどういうことかというと、「カミさんが出してくれたバターへの愛情」だったり、「毎年はちみつを贈ってくれる農家さんのありがたさ」だったりが関係してくるんですよ。普段からね、“このはちみつは一滴たりとこぼすなんてもったいない”という気持ちがあるわけ。
――はちみつがパンから垂れてしまうのが日常なんですね。
所:いつもたっぷり塗るから、はちみつがテーブルに垂れるんだよ。でもって、テーブルに垂れたはちみつを「もったいない」って舐める…これも一つのルーティンであり、愛情なわけだ。だから猫のゲロを狙って舐めたんじゃなくて、バターとはちみつを最後の一滴まで残さず舐めたいっていう愛情の結果なんだよ。
その日も椅子の手すりに白っぽいのが垂れているのを見て「なんだよ、こんな端っこの方に…」なんて言いながら、いつもどおり指でこぞって舐めたの。それが猫のゲロだった。はちみつとバターを一緒に塗るから白っぽくなるでしょ?それを見慣れてたものだからさ…。
舐めた瞬間に、「はぇ!?なんだこれ、変なイカれた味がするぞ…」って。で、見たら手すりの下の床に全部ゲロがあって「嘘でしょう…」っていう(笑)。
――読んだ時は衝撃でした。オチまでが完璧に面白い。
所:猫の口の中はバイ菌だらけだからね。その猫自身が嫌がって出すバイ菌なんだから、相当なもんでしょうよ。すぐ娘に殺菌効果のある洗口液を持ってきてもらって、その場でバッと口をゆすいだね。もう急いでたから、周りが汚れるとか関係なかった。
https://www.bsfuji.tv/tsb/index.html
■「所さんの世田谷ベース」TVer視聴ページ
https://tver.jp/series/sryxomm1hj
■「所さんの世田谷ベース」FOD視聴ページ
https://fod.fujitv.co.jp/title/2293/
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