広瀬すず主演の日本テレビ系水曜ドラマ「anone」(夜10:00-11:00)の第8話が3月7日に放送された。
第8話は、理市(瑛太)の主導で、ハリカ(広瀬)、亜乃音(田中裕子)、るい子(小林聡美)、舵(阿部サダヲ)たちは偽物の一万円札を作り上げた。
ニセ札作りを主軸に、それぞれの登場人物の“愛情”が動いた回となったが、そこで印象的だった坂元裕二脚本のせりふを「家庭編」「ラブ編」「事件編」に分けてピックアップします!
まずは「家庭編」から。玲は、亜乃音が玲と陽人(守永伊吹)を守ってくれていると気付かず、自分が肯定してもらえないと思い、亜乃音につらく当たる。
大事に思う人ほど、過干渉になってしまい、その人の「こうしたい」という思いを否定していないかと、考えさせられる。
そんな玲は、「やっぱりあなた(亜乃音)は、お母さんじゃなかった」と吐き捨ててしまう。
やりとりを見ていたハリカは亜乃音の手を握って言葉を掛けた。子供のとの意思疎通に悩んだことがある人にはグッときたはず。
ほんの一言、でもそれがあるだけで、励みになることを、真っすぐに生きるハリカが教えてくれる。
ここ最近の生活の変化、亜乃音たちとの出会いを振り返ったハリカの食卓での言葉。
「お金が手に入るなら、一生牢屋に入ってもいいしって思って来たの。いいことがあると思って来たんじゃなかったんだよ。なのに、何でか、ここに来てから、うれしい事がいっぱいあった。こういうの、ないと思ってたから、こういうのあるつもりなかったから……」とうれしそうに話す。
その後、亜乃音は「何かあったらハリカを全力で守る」と再度決意。るい子にその思いを託し、「ナイショよ」とほほ笑む表情は“母親の強さ”を秘める名シーンだった。
さらに、第1話での「いいことある人はいいことありっぱなし、ない人はないっぱなしなんだよ」という有紗(碓井玲菜)のせりふも、伏線だったのでは…?とよぎるが、ハリカにいいことは“ありっぱなし”になるのだろか。
第8話では亜乃音のせりふだが、第2話でハリカが言ったもの。「anone」ファンなら気付いた人がほとんどだろう。
冬の朝に、なかなか起きれない大人たちに「布団から出たら起きてるってこと(布団の中にいるうちは起きたと言わない)」「こたつつけてあるから(寒いのは我慢しなさい)」「布団離しなさい」とたたき起こす姿、そのあとおにぎりを食べながら寝てしまったハリカの姿に「かわいい!」と盛り上がった。
食卓に、“招かれざる客”の理市が加わり、気まず~い雰囲気が流れる中、舵が放った言葉。
テレビをつけると、舵がうっかり受けてしまった街頭インタビューの映像が流れるというオチに、静まり返った食卓に笑顔が戻ってきた。
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