吉高由里子、初の検事役に奮闘中!「まずは由里子が凜々子に追い付くことから(笑)」
吉高由里子が新米検事・竹村凜々子を演じる新ドラマ「正義のセ」(日本テレビ系)。法の番人たる検事ならではの、難しい熟語が続出するセリフに奮闘中だ。
「顔合わせで台本読みをした際、緊張もあったのですが、こんなに(セリフを)かみ倒すの!?って笑えないくらいかんでしまって…皆さんあんぐり口を開けてて、きっと『本当にこの子で大丈夫?』と思われたと思います(苦笑)。しまいにはカタカナすら読み間違ったので、まずは由里子が凜々子に追い付く、そのスタートラインから、ですよ!」
そう謙遜する吉高だが、正義に燃え決してへこたれない、でもちょっとドジッ子という凜々子のキャラクターは、吉高と似ているところがある。
「阿川佐和子さんの原作も読みましたが、ドラマ版はより親近感の持てるテイストで、自分に近くなったかな?とは思いました。阿川さんは魅力的な方ですよね。凜々子のキャラクターにどれだけご自身が反映されているのか、聞いてみたいです」
テーマとなる“正義”について尋ねられても、決して背伸びはしない吉高。
「すごく難しいですよね、正義と平等のあんばいって。自分の中でも矛盾する部分がありますし。でも凜々子にとっては、頭を使って動くだけじゃなく、まず心が突き動かされてしまうのが“正義”。検事さんや弁護士さんって、揺れない心で人に接しなきゃいけない部分があると思うのですが、凜々子は心を忘れず人間的な人だと思います」
そんな熱い心を持つ凜々子に、安田顕演じる事務官・相原が手を焼きながらも、良き相棒となっていく。
「安田顕さんはお話ししてみると、とても真面目にいつも役のことを考えていて、いっぱいアイデアもいただけます。信頼関係が築けて、いい相棒になれそうです」
ストーリーは働く女性が直面する、恋と仕事のバランス問題も織り込まれていく。
「仕事だ恋だって、どっちかに決めなくてもいいんじゃないですかね。いいときはどっちも向上していくし、何をしてもダメな時期ってあると思うし(笑)。自分を見失わず、大切なものを自分で守れたらいいなと思います」
取材・文=magbug