SCANDALがアニメ映画「ルー＝ガルー」でアフレコに初挑戦

映画アニメ

2010/04/21 21:06

8月28日（土）から公開されるアニメ映画「ルー＝ガルー」で声優に初挑戦したガールズロックバンド・SCANDAL。アフレコを終えた彼女たちに感想を聞いた。

京極夏彦による長編サスペンスを、アニメーション制作会社・プロダクション I.Gと、アニメ「BLOOD+」の藤咲淳一監督がアニメ映画化した本作は、人々のコミュニケーションが希薄になった近未来を舞台に、リアルコンタクトに積極的な少女たちが、閉鎖された世界に立ち向かっていく姿を描いた作品。SCANDALは楽曲提供だけでなく、主人公たちのあこがれのバンドとして演奏シーンをモーションキャプチャーで演じ、さらに声優にもチャレンジしている。

──アフレコに参加された感想はいかがでしたか？

MAMI：アニメ好きで、声優っていうお仕事にあこがれもありましたからうれしかったです。けど実際にやってみると難しくて緊張しました。

TOMOMI：私は出身が関西なので、標準語でしゃべってるつもりでも、どこか方言になってしまって難しかったです。せりふ自体は二言ほどしかないんですけど、それが無理してる感じに聞こえないよう頑張りました。

RINA：それと会話のテンポ。「普通の人はどれくらいのテンポで話してるんかなあ？」って一生懸命考えながら演じてみるんですけど、やっぱり自分じゃない人になるというのは難しいと思いましたね。

HARUNA：アフレコだと普段は普通にしゃべっている言葉が素直に出てこなくなるのでびっくりしました。ちゃんと前後のせりふを考えてしゃべらなければいけなかったので。

──劇中で自分たちの動き付きで曲が使用されるのはいかがですか？

MAMI：まずは伝説のバンドという地位になっているという設定で（笑）、素直にうれしかったです。それにアニメに絵として登場して、「SCANDAL」というバンドをフューチャーしてもらっているのもすごいと思えました。

RINA：楽曲以外でアニメとコラボレーションというのも初めての経験だったので、これをきっかけに私たちのことをいろんな人に知ってもらえたらうれしいですね。

HARUNA：ただ、自分たちがストーリーの一部となってお話が進んでいくところに、ちょっとプレッシャーがありました。何せ伝説のバンドですから（笑）。自分たちも本当にそうなれるためにもっと頑張らなきゃいけないんだなと。

TOMOMI：楽曲については、私とHARUNAがチームでボーカルをやってるんですけど、1人の男の子を2人の女の子が狙って、ライバル同士みたいになるというストーリーがあるんです。だからトモ（TOMOMI）の声とハル（HARUNA）の声のキャラの違いを楽しんでもらえればと思います。

──現実が「ルー＝ガルー」的な世界に近づいているような気がすると京極さんもおっしゃっていましたが、皆さんは自身たちの音楽からどのようなメッセージを受け止めてほしいですか？

MAMI：劇中にもあるように具体的なコミュニケーションを避けがちな時代になってると思うんです。でもバンドっていうのは超具体的なコミュニケーションなので「SCANDAL」というバンドを見て、興味を持ってもらって、それで楽器やりたいとか、歌を歌いたいでも踊りたいでも、何んでもいいからひとつのきっかけとしていろいろとチャレンジをしてほしいです。

RINA：だれかの未来を動かすみたいな大きいことはできないかもしれないけど、未来につながるのは今だから、今を大切にしようというのを忘れずに、ちゃんと今を生きてもらえるようにしてもらえたらと思います。少しでもそのきっかけとか後押しできる存在になれていたらうれしいですね。

TOMOMI：ちょっと前までは男の人の方が立場が上みたいなのがあったと思うんです。けど「今の時代は女も強いぞ！」ということで、「SCANDAL」の曲を聴いて同世代の女の子たちが一緒に盛り上がってくれたらいいなと思います。「これからの近未来、女の子みんなで作っていこうぜ！　男の子は付いて来いよ！」みたいな勢いで（笑）。

HARUNA：私もそれは思っていた。絶対そっちの方が未来は明るいと思うので。女の子もすごく意志を持って動くべきだと思ってますし、自分たちが実際にそうだし。映画の内容でも「女の子の生きる力」をすごく感じたので、自分たちと同じ位の世代の子や、これからの未来を生きていくような人たちに見てほしいてです。あと、「ルー＝ガルー」原作のファンの方、京極先生のファンの方がすごく楽しみにしている映画だと思うのでたくさんの人に見てほしいです。