
M!LKの佐野勇斗が、ディズニー&ピクサーの「トイ・ストーリー」シリーズの最新作で、7月3日公開され大ヒット中の「トイ・ストーリー5」の日本版で声優初挑戦。キャリア13年、俳優としてもすっかり実力派の顔を持つ佐野だが、いよいよアイドル・俳優・声優の“三刀流”を開花させる時が来たのかもしれない。
ストイックなこだわり「8割9割録り直しました」
このほど日本公開された「トイ・ストーリー5」は、初週末3日間の動員数が164万人、興行収入が24億1510万円を記録。週末興行収入と動員数ランキングともに1位となり、さらに実写も含めたこれまでに日本で公開された洋画作品のオープニング史上歴代No.1という驚異的な数字をマークしている。
そんな大ヒット作で佐野が演じているスマーティー・パンツは、トイレトレーニング用のハイテクおもちゃ。元々は赤ちゃんがトイレに慣れるためのおもちゃで、持ち主の少女・ブレイズ(日本版声優:白山乃愛)の成長につれて次第に忘れられ、眠りに就いていたところ、カウガールのジェシー(日本版声優:日下由美)に出会って久しぶりに外の世界に飛び出した。
カバのデジタルマップおもちゃ・アトラス(日本版声優:松井ケムリ)、デジカメのおもちゃ・スナッピー(日本版声優:井上和)との「テック・トリオ」ではリーダー格であり、仲間思いだが、少々毒舌な面もある。元はおもちゃだから陽気でありつつ、子どもに忘れられた過去があるため、捨てられたくないという悲しみの感情を抱えている。その悲喜こもごもを、佐野は丁寧に切り替えて声だけで演じ分けた。
佐野はこの役をオーディションでつかんだ。5月の声優発表イベントでは、本作のアフレコについて「全部録り終わってから、納得がいかなくて8割9割録り直しました」と徹底的にベストなスマーティー・パンツを追い求めたことを回顧した。
しかも「佐野勇斗が演じているって思わせたくなくて。そこは意識して頑張りました」とのことで、“バズり中のアイドル”という看板に甘えないプロ意識ものぞかせた。劇場公開後も「佐野くんだったの?」「声優さんかと思った…」といった声もあがっている。
俳優としてふり幅の広さを披露
佐野は5人組ダンスボーカルグループ・M!LKの頼れる最年長メンバーであるとともに、主役も脇役もできる1人の俳優でもある。グループ活動初期から、積極的にドラマ・映画に出演してきた。
大ヒットシリーズ「ちはやふる」の映画完結編「ちはやふる -結び-」(2018年)では、新キャストの筑波秋博役で個性を放つ。筑波は原作だとかなり個性的なビジュアルをしているが、あえてそれに寄せずにヘアスタイルもほぼ佐野オリジナルのマッシュヘア。ビジュアルではなくしぐさから、作品の世界観に入っていく。筑波の癖である舌をペロりと出す“舌ペロ”を、佐野なりの色気も込めて演じたことで、映像作品ならではの筑波が出来上がった。
佐野はこの半年後に公開された主演映画「3D彼女 リアルガール」(2018年)でも二次元を愛する超絶オタク・筒井光役で持ち前のイケメンを封印してみせた。ただしこちらは原作マンガにかなりビジュアルが似ているが、それだけではない。猫背でボソボソとしゃべる典型的なオタクぶりから、“学校一の美少女”に告白されてうろたえるリアクションまでオタクに徹して、ラブコメらしい空気感を作った。
こんなふうにラブコメやサスペンスなどでさまざまな性格の若者を演じてきた佐野は、M!LKが大ブレークした2025年も俳優として大活躍だった。2024年下半期から引き続いて連続テレビ小説「おむすび」(NHK総合ほか)での四ツ木翔也だ。高校球児からサラリーマンになり、ヒロインの米田結(橋本環奈)と結婚して父親になったかと思えば、理容師の道にチャレンジする。
丸刈りの高校時代から30代まで、芝居における佐野のふり幅の広さが堪能できる役でもあった。翔也の高校時代のために増量し、球速120キロ近くの球も投げられるようになったりと、リアリティーを追求する努力も怠らない。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。


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