――「水彩画」初の名人への挑戦、野村先生の要求も厳しくなってきましたね。
そうなんですよ。こっからどうしたらいいんやろ? ちゃんと習ったりしないといけないのかなと思い始めてきました。
――以前、番組内で「先生は苦手なとこばっかり突いてくる。揚げ足ばっかりとってる」とおっしゃってましたが、野村先生に一言物申すとすると?
先生の絵は、写真みたいというか、“そこまで正確にうまく描けるんだ”っていうくらい人間業じゃないので、口で言われても“じゃあどうしたらいいねん”って。なかなかできないですよね。
「プレバト!!」では、ちょっとのゆがみとかも許されないし、できるだけ忠実に描くというところを求められてますから。
でも先生は味があるとかの評価もされてるから、ただそれだけではないんでしょうけど。とにかくどんどん厳しくなってるので、そう簡単には名人になれないだろうとは思ってます。
――「水彩画」でライバルだと思う人は?
今回出演されている鈴木砂羽さん、土屋アンナさん、白石糸さんは、ここはいいけどここは駄目みたいな穴がないんですね。
味もあるし、見た瞬間に「わっ」って自然に声が出ちゃうくらい、いいんですよ。今、自分は一番上にいるけど、正直あの人たちに勝ってると思ってないです。これからガンガン来ると思いますね。
――先生からの課題の風景画を描くために、毎回何時間もかけて山を登ったりされてるんですよね。
そうなんですよ。浜田さんが話題にしてくれたからやっと分かってもらえたけど、今まで誰も触れてくれなかったですから。
今回あまりにも山が過酷やったんでスタッフさんが携帯のムービーで押さえとこって山を歩いてる姿を撮ってて、ちょっとでも放送で使ってくれるのかなと思ってたんですけど全くなかった(笑)。
皆さん平坦な所で描いてるのに、なんで私だけ山登らなあかんのかなって。それと名人と関係ないんじゃないかなって思うんですけど(笑)。
――浜田さんのお話が出ましたが、司会の浜田さんに対してはいかかですか。
ダウンタウンさんは子供の頃から一番好きで、お笑いをやろうと思ったきっかけでもある方なんで、浜田さんが司会をされてる番組に出させていただけるだけでも光栄ですし、その分緊張しますね。
終わってから“いいコメント言えんかった”とか思ったりしてるんですよ。先輩方と並べていうのはおこがましいですけど、俳句の藤本(敏史)さんや(千原)ジュニアさんは、やっぱり最高のコメントを残されてますからね。
――では最後に、この番組の魅力は何だと思われますか?
芸能人の方の普段は見られない才能とか、“この人こういう絵を描くってことは意外にこんな人なんかな”とか、そういう素の部分が見られるのが面白いし、見て下さっている方にも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
取材・文=国川恭子
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