若手女優・松城凜が役者としての根源を激白!「私がヒロインになれたのは、マンガ『ヘタリア』のおかげです!」

2018/04/25 14:26 配信

ドラマ

【写真を見る】松城は5/27(日)にBS-TBSで放送される「よしもとドラマ部 金の卵オーディション」に出演する撮影=中村宗徳


──「第2回公式放送」に続き、「最終回」での最優秀女優賞の獲得、おめでとうございます!

ありがとうございます!

──松城さんは「予選・決勝ステージ」共に苦境に立たされることが多かったと思いますが、ヒロインに選ばれた際の心境を教えてください。

私の名前は最後に呼んでいただいたんですけど、それまでは一人目と二人目で呼ばれなかったら、もうダメだろうなって正直思っていました。特にヒロインの決め方がドリームポイントと、その順位によるポイントでしたので、配信回数もポイントも少ない私には難しい状況で…それからオーディションに参加されている皆さんが大人の分、ドラマの設定と私の年齢とがかみ合わないこともあるのかなと。そうなるとヒロインは無理だろうなと、勝手に自分で諦めていた部分があったので、「松城さん」と名前が呼ばれた時は本当にただただびっくりしました! ポイントは確かに少なかったですけど、でもそれを覆すぐらい、私のお芝居に良い評価を与えてくださったことが一番うれしかったです!

──松城さんは「よしもとドラマ部」の決勝ステージで、大好きなマンガ「AXISPOWERSヘタリア(以下ヘタリア)」から力をもらったと聞いていますが、詳しくお話を教えてもらえますか?

もちろんです! 「決勝ステージ」では、個人配信で行う演技課題のテーマが「嘆き」だったんですけど、私がその時挑戦したのは「自分の大好きなミュージカルのカンパニーが解散することを語る」という設定でした。そのミュージカルから力をもらった!という内容で動画を上げたのですが、実は「ヘタリア」のミュージカル化の話が元で(笑)。実際に「ヘタリア」のミュージカルは、第一弾、第二弾、第三弾と公演されていて、つい先日最後であるファイナルライブが行われたんです。それでファイナルライブを観に行った数日後に動画を撮ったんですけど、最初に撮影したのは5分くらい大号泣してしまって! 鼻水も出ていましたし、もう本当に絵面が汚いじゃんってなるくらい(笑)。でもそのあと何回か撮り直しをして、2分も無いくらいの尺に収めたら、なんとその動画を見た村上さんが「第2回公式放送」への参加を推薦してくださったんです。その時は、あぁやっぱり「ヘタリア」の力はすごい!と思いましたね。おまけにその「第2回公式放送」では最優秀女優賞を取ることが出来ましたし、最後はヒロインもいただくことが出来ました。まさに今回のヒロイン獲得は、「ヘタリア」のおかげと言っても過言ではないです!(笑)。

──「ヘタリア」のミュージカルを観ている時は、自分の好きなものをいちファンとして応援する感覚なのでしょうか? それとも出演されている方のお芝居に注目されているのでしょうか?

好きな作品は何回も観るようにしているのですが、最初はやっぱりいちオタクとして、役者さんをキャラクターとしてそのまま観ています。でも二回目は、「あぁこの方のこういう仕草は演じているキャラクターらしいな」とか、「ここでこんな動きをして、こういう表情をするからグッとくるんだなぁ」とか、いろいろ分析しちゃいますね。さらにそれを踏まえて、また観に行きますし、とにかくもう好きな作品は何回も観ています。

──最後に、ドラマ撮影に向けての意気込みを教えてください。

私は今までドラマというと、ネットのYouTubeに上がっている5分くらいのものに、何本か出演させていただきました。でも実際にテレビで、全国に放送されるもので主役というのは初めてなので、事前に自分でも学んでから臨みますが、ヒロインとしてのいろいろなマナーを、現場ではしっかり学ばせていただきたいですね。それにこれまではドラマに出ると言っても、セリフが一個しかなかったり、顔があんまり映らなかったりと、悔しい思いをたくさんしてきました。だからその悔しかった思いや、今回選んでくださった皆さんへの感謝、自分への自信…そういうものを全部ひっくるめて、私らしさを持ちながら撮影を楽しんで、さらに見ている人にも楽しんでいただけるような作品に出来たらいいなと思います!

取材・文=竹内巴里