「西郷どん」北川景子が分析する篤姫が吉之助に引かれた理由とは!?
北川景子が、鈴木亮平主演の大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00‐8:45ほか、NHK総合ほか)に出演中。
北川が演じるのは、島津斉彬(渡辺謙)の養女であり、徳川家定(又吉直樹)の正室となる篤姫。今作では、西郷吉之助(鈴木)との淡い恋愛模様も描かれている。
そんな国の命運をかけて、波乱の生涯を送った偉人を演じている感想などを聞いた。
――篤姫という人物をどのように捉えているか教えてください。
クランクインの前に鹿児島に2泊3日で行かせていただいて、篤姫ゆかりの地を巡る旅をしたんです。その時に、篤姫は家定さんが結婚して2年で亡くなっても、地元の薩摩に帰らず、最後まで自分のお家は徳川なんだと、一生を大奥に捧げたということを知り、芯があって精神的に強い女性だったんだなと感じました。
――大河ドラマの主役にもなっていた篤姫ですが、どのように演じようと思っていましたか？
10年前に宮﨑あおいさんが大河ドラマで篤姫を演じられたのは、まだまだ皆さまの記憶に新しいと思います。ですが、今回はあくまで西郷隆盛が中心となった作品で、その中で篤姫は脇を固める人物として登場するので、宮﨑あおいさんの演じた篤姫とは描かれ方が違っています。
なので、自分らしくというか、林真理子先生と中園ミホ先生の作ってくださった、少し男勝りで、はつらつとしていて、お姫様なんだけれども、いい意味で普通の女の子といった部分のある篤姫を出せたらいいなと思っています。少しずつお姫様らしくなっていく姿にも注目してください。
――篤姫を演じていて苦労した点などあったら教えてください。
方言かもしれないですね。上がり下がりのイントネーションの激しい“薩摩ことば”は本当に難しくて、歌を1曲覚えるような感じでせりふを覚えたんです。
それ以外だと、お琴もすごく難しかったですね。きちんと弾けてはいても、その姿がお姫様らしく優雅ではないといけなかったので、お正月休みは全てお琴に捧げていました。体を動かすことは好きなので、なぎなたは苦労なく楽しめました(笑)。
――北川さんが篤姫に共感するところなどはありますか？
篤姫は、裏表がなく真っすぐで、責任感を持って自分の思いを貫く人物として描かれているんですけれど、私も良くも悪くも裏表がないんです。
はっきりと意見を言ったり、自分が置かれている状況に責任感を持って行動できるというところは似通っているのかなと思いました。
――篤姫と西郷の淡い恋愛も描かれていますが、篤姫は西郷のどのようなところに引かれたんだと思いますか？
林先生の原作も中園先生の脚本も西郷に会う人物たちが、みんな西郷に引かれているという描かれ方をしているんです。お殿様(斉彬)も御膳相撲のシーンですぐに西郷を気に入っていましたし、郷中の仲間たちもお金をかき集めてまで西郷を江戸に行かせたいとがんばったりして…。
私は初め、なぜそんなに会う人、会う人、西郷を好きになるのか不思議だったんです(笑)。理屈じゃないんだろうなと思いましたし、チャーミングさと、憎めない人間性を持った鈴木さんが演じている西郷の魅力なんでしょうね。
篤姫に関しては、初めは「おもしろい人が来たな」くらいにしか思っていなかったんでしょうけど、親元を離れて江戸に行き、知っている人物も少なくなっている中で、西郷は心のよりどころになっていったんでしょうね。
――鈴木亮平さんの印象をどのように感じたか教えてください。
鈴木さんはいつも全力なんです。初めて出会ったのは鹿児島の相撲のシーンだったのですが、カメラに映っていないところでも全力で相撲を取られていました。
それは、私と(渡辺)謙さんの相撲を見ているリアクションを撮っているシーンだったのですが、私と謙さんのリアクションのためだけに、土俵から落ちることもいとわないで相撲を取ってくださっていたんです。本当にすごい人だなと感じました。
――又吉直樹さんの印象はどのように感じていますか？
又吉さんは独特の個性とオーラを持っている方なので、座っているだけで“殿”という雰囲気があるんです。家定さんと篤姫のシーンというのは、ほのぼのと描かれていることが多いんですね。
物語の息抜きではないですけれど、癒されるシーンとして楽しんでもらえると思うので、又吉さんで良かったなと感じています。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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