閉じる

土井裕泰監督が絶賛した蒼井優の演技「“名前のつけようのない感情”が本当にリアルに表現されていた」<Tシャツが乾くまで>

2026/09/04 08:00

金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」の演出を手掛ける土井裕泰監督
金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」の演出を手掛ける土井裕泰監督(C)TBS

蒼井優が主演を務める金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第9話が、9月4日(金)に放送される。このほど、本作で演出を担当した土井裕泰監督にインタビュー。今回初めてタッグを組んだ生方美久の脚本をどのように演出しようと考えたのか。また、「試されている」と感じた脚本の面白さや出演俳優とのエピソード、ドラマ終盤に向けての見どころなどについて語ってもらった。

二組の夫婦の喪失から始まる“愛”と“秘密”の物語


本作は、「silent」(2022年、フジテレビ系)、「いちばんすきな花」(2023年、フジテレビ系)、「海のはじまり」(2024年、フジテレビ系)などを手がけた脚本家・生方美久が、とある事故に巻き込まれた二組の夫婦の“愛”と“秘密”を描くオリジナルストーリー。主演を務める蒼井は、本作が18年ぶりの地上波連続ドラマ出演となる。

蒼井が演じる主人公・瀬尾咲子は、出版社で結婚情報誌の編集担当として働く40歳。優秀で仕事はできるが、私生活では面倒くさがりで少し抜けている部分も。何事もまっすぐ純粋に受け取るタイプで、愛する夫・充(松山ケンイチ)と幸せな結婚生活を送っていた。

だが、ある夏の日、充の乗っていたバスが事故に巻き込まれたことで、咲子の幸せな日常は突然崩れ去ってしまう。さらに、その事故が暴いたのは、愛する⼈の“第3⾦曜⽇の秘密”だった。

本作の演出は「カルテット」(2017年、TBS系)や映画「花束みたいな恋をした」(2021年)、「九条の大罪」(2026年、Netflix)など、ドラマや映画で数々のヒット作を手掛けた土井裕泰が担当。さまざまなジャンルの作品を手がけてきた土井が、“喪失”と“再生”の物語を繊細に描き出す。


視聴者の熱狂にも「最初に作品に対して思ったことはブレずにやり切る」


――さまざまな感想がSNSを中心に飛び交っていますが、反響をどのように感じていますか?

「普段あまりドラマは見ないけど、今回は見ています」という声をすごく聞くので、「あ、これがバズってるということか(笑)」と日々実感しています。

ただ、ちょっとした場面で少し映り込んだものさえも、何か意味があるように捉えられてしまう状態なので、現場では緊張しながら撮影しています(笑)。いろいろな見方があっていいですし、どんな入り口からでも、楽しんで見ていただければいいなと思っています。


――視聴者の反応は、気になりますか?

そうですね。テレビドラマは作品を作っているときと放送されるときの時間差がほぼないので、ダイレクトに返ってきた反応はシャットアウトしないで、きちんと受け止め、現場に還元できるものはしていこうと思っています。

ただ、反応に惑わされるのではなく、逆にちゃんと腰を据えて、このドラマで伝えるべきことは何なのか、最初に作品に対して思ったことはブレないでやり切ろうという気持ちでいます。

第1話のラストで樹生(中島歩)が口にしたセリフから始まった視聴者の熱い反応は、現場にもしっかりと届いている様子
第1話のラストで樹生(中島歩)が口にしたセリフから始まった視聴者の熱い反応は、現場にもしっかりと届いている様子(C)TBS



“言葉の力”が強い脚本を映像化する難しさと“余白”への意識


――生方美久さんの脚本の印象を教えてください。

まず会話が生き生きとしていること。そして人間たちが多面的で、予定調和ではない、知らないうちに意外なところへ連れて行かれてゆくような面白さを感じました。

“今の人の話す言葉”がしっかりあって、なおかつ、独特の文体といいますか、レトリック(言葉を効果的に使い、自分の考えを分かりやすく印象づける表現方法)がちゃんとある。言葉の力が強い分、映像になったとき、どうリアリティーを持たせられるのか、その難しさも感じました。


――脚本の世界観を映像に落とし込むにあたって、意識したことはありますか?

基本的に会話劇なので、登場人物たちがどんな場所で、どういう距離感で会話するのか、まずはその環境を考えて俳優やスタッフに提示することが演出の仕事だと考えました。

会話が始まったときと終わった後で、関係性にどんな変化が起きているのか、それを積み重ねてゆくことがこのドラマの面白さですから。そういう意味では、コインランドリーはこのドラマにとってはとても重要な場所なので、かなりたくさんの物件を見て決めさせてもらいました。

あとは、逆にセリフのない場面、余白をどのように見せていくのか。そこは、演出の立場としては、非常に意識した部分です。

例えば第1話で、蒼井優さん演じる咲子が被害者の説明会から抜け出して、1人で事故現場に行くシーンがありますが、台本上はほとんどト書きだけのセリフのないシーンなんです。そういったシーンをどのように表現するかは、毎回自分の課題にしていました。

物語において重要なロケーションとなったコインランドリー
物語において重要なロケーションとなったコインランドリー(C)TBS



下に続きます

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

■金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」
毎週金曜夜10:00-10:54
TBS系にて放送中
https://www.tbs.co.jp/tshirt_ga_kawakumade_tbs/

▼2026年7月期の夏ドラマ一覧はこちら▼
【夏ドラマ】2026年7月期の新ドラマまとめ一覧
時すでにおスシ!? DVD-BOX [DVD]
時すでにおスシ!? DVD-BOX [DVD]
永作博美 (出演), 松山ケンイチ (出演), ファーストサマーウイカ (出演), 中沢元紀 (出演), 山時聡真 (出演)
TCエンタテインメント
発売日: 2026/10/14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

画像一覧 5

  • 金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」の演出を手掛ける土井裕泰監督
  • 第1話のラストで樹生(中島歩)が口にしたセリフから始まった視聴者の熱い反応は、現場にもしっかりと届いている様子
  • 物語において重要なロケーションとなったコインランドリー
  • 咲子役の蒼井優が見せた演技の数々には、視聴者からも絶賛の声が相次いでいる
  • 第9話で咲子(蒼井優)が口にした「園田さんといる方が楽しいです」の真意とは…

関連番組

No Image

Tシャツが乾くまで

出演者:蒼井優 中島歩 高橋文哉 齋藤飛鳥 庄司浩平 飛永翼 久保田薫 夏帆 臼田あさ美 リリー・フランキー 松山ケンイチ 

関連人物

  • No Image

    蒼井優

  • 中島歩

    中島歩

  • 高橋文哉

    高橋文哉

  • No Image

    夏帆

  • 松山ケンイチ

    松山ケンイチ

  • No Image

    リリー・フランキー

  • No Image

    臼田あさ美

  • No Image

    齋藤飛鳥

  • No Image

    庄司浩平

  • No Image

    久保田薫

  • ラバーガール

    ラバーガール

  • 飛永翼

    飛永翼

  • No Image

    生方美久

  • No Image

    土井裕泰

  • No Image

    haruka nakamura

  • 「ザテレビジョン」からのプレゼント!

    「ザテレビジョン」からのプレゼント!

  • 【秋ドラマ】2026年10月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【秋ドラマ】2026年10月期の新ドラマまとめ一覧

  • 推したい!フレッシュFACE

    推したい!フレッシュFACE

  • コミック試し読みまとめ

    話題の作品がいっぱい!コミック試し読みまとめ

  • 【夏ドラマ】2026年7月期の新ドラマまとめ一覧

    随時更新中!【夏ドラマ】2026年7月期の新ドラマまとめ一覧

  • ザテレビジョン連載 VIBY 159 Road to 武道館

    ザテレビジョン連載 VIBY 159 Road to 武道館

もっと見る