――もともと、女優になりたいという気持ちはあったのでしょうか。
モデルのお仕事を始めてからも、私にとって女優というのは遠い存在だったんです。自分が女優のお仕事をやるなんて、考えてもいませんでした。映画「脳漿炸裂ガール」(2015年)で初めて役をいただいたときは、不安で不安で仕方なかったです。演技の経験ももちろんないし、台本をもらっても、恐怖でしかなくて(苦笑)。怖い、不安という気持ちが大きくて、楽しめる余裕はなかったです。全てが分からないことだらけですし、その日、その瞬間を乗り切るので精一杯でした。
――それから3年。出演作を重ねていますが、今はどんな気持ちで女優のお仕事に向かっていますか?
どうやって演じたらいいんだろうと悩んだりしながらも、自分の演技が監督の思いと通じ合えたと感じられるときは、とてもうれしいです。撮影シーンによってはエネルギーを使う場面もありますが、だんだんと達成感を得られるようになりました。「僕たちがやりました」の現場は、とてもみんなの仲が良くてわちゃわちゃとした雰囲気だったんです(笑)。永野芽郁ちゃんや今田美桜ちゃんと過ごすことが多かったのですが、初めて会ったときからすぐに仲良くなれました。撮影中はもちろん、今でも連絡を取り合ってご飯に行くこともあるんですよ。この仲間は、私にとって大きな財産です。また他の作品でも、みんなに出会えるように私も頑張りたいなと思っています。
――今、モットーとしていることはありますか。
渡辺和子さんのエッセー集のタイトルにもあった「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が、とても好きで。「私は何をやりたいんだろう」「私には何が向いているんだろう」と悩んだこともありましたが、尊敬できる先輩や仲間にも出会うことができて、私はすごく恵まれた環境にいるなと思いました。今では「この場所で私にできることをしっかりとやりたい」と思うようになりました。
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