「池上彰の学べるニュース」がこどもの日にスペシャル放送決定
テレビ朝日系で放送中のニュース・バラエティー「そうだったのか! 池上彰の学べるニュース」が、5月5日(水)に2時間スペシャルで放送されることが決定。収録前の池上彰が、囲み会見に応じた。
池上が最新のニュースを分かりやすく解説する同番組は、初回視聴率が17.4%を記録するなど、“面白くてためになる”をモットーに、ニュースを全く見ない人から、毎日チェックしている人まで、さまざまなゲストがスタジオに集結。ゲストは「いま気になるニュース」について自由に質問し、池上が豊富な知識をもとに、模型や大型モニターを駆使して、どんなレベルの質問にも丁寧に分かりやすく、“そうだったのか!”と思わせるよう、ひもといてゆく。
分かりやすくニュースを伝えるコツについて池上は「相手が何を分からないのか理解すること。それを理解もせずに、専門用語で答えてもチンプンカンプンでしょ。なぜ、その疑問、質問が出てくるかを考えるようにしています」と同じ目線での解説を心掛けていると明かす。
また、ゲストから意外な質問が来た場合については、「(ドキッとすることは)ありますよ。先日も、中国の経済成長について解説する中で、『中国は鎖国をしていました』と話したのですが、ゲストの上原美優さんから『鎖国ってなんですか?』と聞かれたんです。『そう来ましたか〜!』という感じ(笑)。でも、『かつては日本も鎖国をしていて、物流だけでなく思想や宗教が外国から流れ込んでくることを時の政府は恐れていたんですよ』と説明するうちに、『そうか、中国が恐れているのもこのことなんだ』と改めて気付くことができました。ですから、そういった質問には感謝しています」と新たな発見にもなっているようだ。
最後に、「(2時間スペシャルでは)『北朝鮮の核開発』を取り上げる中で、核兵器のウラン型とプルトニウム型の違いは何かなど、小学生にも理解してもらえるよう解説していきます。これまでのニュースは、専門家が専門用語で作ったものが多く、受け手の理解・不理解はどちらかというとお構いなし。英語の学習番組でたとえるなら、『基礎英語』=『こどもニュース』『ビジネス英会話』=『報道ステーション』といったところで、中間の『やさしい英会話』に該当するニュース番組がありませんでした。この番組が目指すのはそこ。『報道ステーション』がよく分かるようになるニュース番組という位置づけになります。その結果、大げさなようですが、ニュースを理解した皆さんが自分の意見を持つことへの手助けができたらすばらしいと思います」と語った。
毎週水曜 朝8:00-8:54 テレビ朝日系で放送中
※2時間スペシャルは5月5日(水)に放送