この春、女性主人公で“犯罪”をめぐる2本の異色ドラマが注目を浴びている。
文字や文章を手掛かりに真実を読み解く“文書解読係”の活躍を描く「未解決の女 警視庁文書捜査官」、そして扮装を駆使して真実を煙に巻く“信用詐欺師”の暗躍を描く「コンフィデンスマンJP」だ。
どちらも身近にいる可能性が限りなく低い職業(?)、文書解読係と信用詐欺師の実態は?そのリアルを調査すると、顕微鏡を使い筆圧まで確認する筆跡鑑定人や、アーティストとまで呼ばれた信用詐欺師など“事実はドラマより奇なり”ともいえる驚きの実態が判明!
「未解決の女―」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)は、肉体派の熱血刑事・矢代朋(波瑠)と“倉庫番の魔女”の異名を持つ頭脳派の文書読解エキスパート・鳴海理沙(鈴木京香)がバディを組んだミステリードラマ。文字や文章に隠された真実を読み解く“文書解読”を糸口に、未解決事件に迫る。
文字のエキスパート・筆跡鑑定人について、法科学鑑定研究所所長の山崎昭氏は「簡単そうに見えて奥が深い」と語る。膨大なデータから鑑定するという、その知られざる世界の裏側とは?
2つの遺書の筆跡から「書いたのは同一人物」と推理する理沙。しかし、文字を見ただけで判別可能なの?
「筆跡鑑定は主に、文字の配置や筆圧、筆勢を基に解析します。顕微鏡で見ると(筆圧による)文字の深さまで分かるんです」(山崎氏)
さらに理沙は、同じ単語でも表記が漢字か平仮名かどうかで、書き手の心情を推測する。
一方、筆跡鑑定の世界では「平仮名はなぞって学習することが多いので、個々の“書き癖”が出にくい。画数の多い漢字の方が精度は高いです」と山崎氏。
4月26日(木)放送の「未解決の女―」第2話では、誘拐事件の捜査本部に招集された朋が、身代金の受け渡し役を任される。
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