テレビ朝日系で放送中のドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」(毎週木曜夜9:00-9:54)。肉体派熱血刑事の朋(波瑠)と、文字フェチの頭脳派刑事・理沙(鈴木京香)がバディを組み、文字や文章を糸口に未解決事件の真相を追うミステリードラマだ。
今回、本作の原作者・麻見和史にインタビューを行い、作品への思いや見どころについて語ってもらった。
バディものとしては新しい形
――ドラマ化のオファーを受けたときの率直なご感想を教えてください。
小説家としては、本を出すということが一番の目的ではありますが、こうして映像化していただけることもうれしいです。映像化されることで、今まで原作を知らなかった方にも手に取っていただけるので、「本当にどうもありがとうございます!」という気持ちでいっぱいです。
――キャストが決まったときの印象はいかがでしょうか?
一流の俳優さんたちに集まっていただいて、「私の原作でいいんだろうか…」と少し不安になりました(苦笑)。ただ、最初に主人公を男性から女性に変えたいというご相談をいただいたときは、驚きましたね。
私は男女コンビものを多く書いていまして、男女の周りに上司や同僚、ライバルがいるというキャラクター配置で物語を設計していたので、女性同士にした場合、どうなるのか想像がつかなかったんです。ですが、女性同士が反発したり、成長していく人間ドラマというのは、バディものとしては新しい形なので、優れた発想だなと。
さらに、女性コンビの脇を男性陣が固める構図もいいですよね。単純に女性一人が孤軍奮闘するのではなく、コンビの面白さと男性陣の面白さが掛け合わさってすごく世界が広がるなと思いました。先に思い付いていれば、自分の小説でやりたかったですね…(笑)。