個性的なキャラクターを演じるキャスト陣の魅力
原作のファンにとっても大事だと思うので、ビジュアルも含め原作のイメージに合う方に演じていただきたくて、1年以上前からずっと探していました。
杉咲さんには最初に「ぜひ演じていただきたいんですけど、髪を切れますか?」という相談させていただきました。
そうでないと音ちゃんを演じられないと思ったので。そしたら「もちろん切ります」と言っていただけて、音ちゃんを演じていただけることになりました。
平野くんは「誰か晴に合う人はいないか…」と探していたところ、平野くんを薦めてくれた方が何人かいて、舞台を見に行ったら抜群にイメージに合ったのでお願いしました。
ただ晴のキメているかっこいいシーンはできると思っていましたが、天然な部分のお芝居は正直、未知数だったんですが…うわさでは平野くんが天然だと聞いていたんですけど、直接本人に会ってみたら思った以上に晴にぴったりで驚きましたね(笑)。
何をやるのか、予想を軽々と超えてくるのが面白いですね。それが平野くんの最大の魅力だと思うし、晴にもぴったりなので、今後もさらに魅力的で目の離せないキャラクターになると思います。
中川くんも完璧な天馬という役にぴったりで。約2ページ分くらいある長せりふをカメラに向かって言うシーンがあったんですけど、一発OKで決めてあっという間に撮影が終わっちゃって、「本当に天馬だな! さすが!」という感じでした。
知的でスマートなイメージです。自分がどうあることが作品全体が良くなるのかを考える視点を持っているのかなという印象。
中川くんは大河ドラマ「真田丸」(2016年、NHK総合ほか)で豊臣秀頼を演じているのを見たんですけど、若くして先輩方を家臣に迎えている若君な役を堂々と演じていて、その姿が“プリンス感”あるなと思って、「天馬役は中川くんだ!」と思いました。
役作りに関して言うと、杉咲さんは台本にシーンに合わせて原作を切り貼りして、そのイメージをしっかり持ちながら演じています。原作の音ちゃんを誰よりも愛してその音を自分がどう演じるかにすごく一生懸命です。
それは、平野くんや中川くんたちも同じで、自分が演じるそのキャラクターを本当によく研究して、自分なりに考えてきているなと感じますね。若いのに本当にすごいなと思います。
ドライリハーサルから完成度高く撮影に挑んできていて、実はそういう部分に関してはもう少し時間がかかるのかなと思っていたんですけど、僕らの想像を上回るレベルで撮影現場に入ってくるので、頭が下がる思いになりますし、よりシーンが面白くなってワクワクします。
第1話では道明寺の登場も話題に。今後は?
原作にタマさんが出るので、秘書・西田とともに登場いただきます。“花男”のキャストの方もこの“花晴れ”の世界観に生きている、ということをちゃんと表現したくて、原作に則っていろいろなキャストに登場してもらえるように頑張っているので、期待していただければと思います!