桜井日奈子、「ママレード・ボーイ」は『キュン超えのギュン! さらにギョン!』
28日、東京・有楽町にて映画「ママレード・ボーイ」の公開記念舞台挨拶が行われ、W主演の桜井日奈子、吉沢亮をはじめ、中山美穂、谷原章介、筒井道隆、佐藤大樹、優希美青、そして今作のメガホンを取った廣木隆一監督が登壇した。
同作は、累計1000万部を超える同名人気コミックを、連載から約20年以上の時を経て実写映画化。両親がお互いのパートナーを交換して再婚することになった同い年の高校生・光希(桜井)と遊(吉沢)が織りなすラブストーリーとなっている。
会場に集まった多くのファンを前にして桜井は、「今日はゴールデンウイークの初日に映画『ママレード・ボーイ』を見に来てくださってありがとうございます。舞台挨拶は何度かしているんですけれど、こういった特別な空間はやっぱり緊張しますね(笑)」と照れ笑い。一方の吉沢は「ついに公開されましたね。今、どきどきとは違った、神妙な気分でここに立っています」と気持ちを落ち着かせつつも、うれしさをかみしめた。
舞台挨拶の進行を務める日本テレビ・安村直樹アナウンサーから「皆さんが思う一番のときめきシーンはどこですか?」と質問されると、桜井は「私が一番ときめいたのは、遊と2人でシチューを食べるシーン。まだ、お互いに打ち解けあっていないんですけれど、意識しているのが、視線で分かるんです。その姿に“キュン”としてましたね」と告白。
吉沢にも、“これ”というシーンがあったようで「ネタばれになるので、詳しくは話せないんですが、光希と遊が、京都を歩きながら会話のやり取りをしているシーンで、遊は、光希が自身のあげたブレスレットをまだ付けているのを発見するんです。
ここでの光希からの一言なんですが、“ぐわっ”と心臓を握られたような気分…。“キュン”を超えた“ギュン! ギュン!”になりました」と独特な表現でときめき具合を表現した。
W主演を務める2人は、劇中だけでなく壇上でも息も思いもピッタリ。桜井は「あのシーン、私も“ギョン! ギョン!”してました。“ギュン”の上です。たぶん映画を見ていた皆さんもそうなっていたと思います」と吉沢のギュンを上回る表現をかぶせ、会場を湧かせた。
会見の途中には、桜井と吉沢に原作者・吉住渉先生からコメント付きのイラストが届くというサプライズが。
お互いに「これはすごい!」と感激と感動の声を漏らしていると、もう一つのサプライズが明かされる。なんと、桜井宛に実の母親からのメッセージが届いているというのだ。「えっ、うそ! 本当!?」と驚く桜井に向けてMCの安村アナがメッセージを代読した。
「初主演映画公開おめでとう! 娘のあなたがお仕事をいただいて活動していることが、未だに不思議に思うときがある母ですが、実際にこの映画を見て、監督をはじめ作品に携わる皆様方との良い出会いに恵まれたことをとてもうれしく思っています。このすてきな作品を多くの方に見ていただけるといいですね。
映画『ママレード・ボーイ』は、“恋は甘いだけじゃない”ですが、人生もまた甘くはありません。この先迷ったり、遠回りすることもあるでしょうが、経験全てが財産だと思って、あなたが主役の人生を精一杯輝いて歩んでくださいね。いつも心はそばに…応援しています」。
母のメッセージが読み上げられると、桜井は壇上で大号泣。思わぬ展開に桜井は「泣いてしまった…。こういう舞台挨拶で涙している姿をニュースで見たりはしていましたが、私だったらぜったい泣かないって思っていたのに…。サプライズはずるいですね。これは、泣いちゃいます」と、涙を止められない様子だった。
「いろんな奇跡が繋がってここに立てていることに感謝しています。応援してくださっている皆様に恩返しできるよう精進していきます」と感謝の思いを告白した桜井。吉沢から手渡されたハンカチで涙をぬぐうと、「ごめんなさい。洗って返しますね(笑)」と泣き笑いの笑顔を見せ、会場にいた全員をまさに“ギョン! ギョン!”とさせていた。