桜庭ななみ「“自分の男”を取られたくない」と必死に？ 映画「焼肉ドラゴン」でパワフルなシーンを披露
――愛する男性を巡る女同士のバトルも壮絶でした。
桜庭：根岸季衣さん演じる美根子は、かなりインパクトがありますから。あの強烈なキャラクターに立ち向かっていく美花も負けていないなと思いました。美花もかなり個性が強い女性ということなんですかね(笑)。
――二人の取っ組み合いのシーンは大変でしたか？
桜庭：アクション部の方がいろいろ動きの指導をしてくださったんですけど、やっぱり怖いじゃないですか。けがをさせてしまったらどうしようとか、失礼があったらいけないという不安が大きかったです。でも、根岸さんが「全然気を遣わなくていいから」と言ってくださったので、ものすごく気持ちが楽になりました。おかげで、“自分の男”を取られたくないというお互いの思いが爆発したパワフルなシーンになったと思います。
――そのバトルの原因を作った(？)大谷亮平さん扮する長谷川さんと美花の関係についてはどう思いましたか？
桜庭：言ってしまえば「不倫」なんですけど、演じていても不倫をしているということより、本当に美花、この人が好きなんだなと。何があっても一緒になりたいという純粋な思いを抱きながらお芝居をしていました。それは、美根子というアクの強いキャラクターのライバルに守られていたからかもしれません(笑)。美花の中では、誰にも負けないくらい長谷川さんのことが好きだという気持ちが強かったんだと思います。
――三女の美花には、二人のお姉さんがいますね。
桜庭：それぞれ個性が強いですよね。遠慮なくぶつかってきます(笑)。静花(真木よう子)は長女だから、我慢するところは我慢する。次女の梨花(井上真央)は、絶対に譲らない意志の強さがある。そして、三女の美花は自由(笑)。三姉妹それぞれのキャラクターが色濃く出ていたような気がします。今回の作品は家族の話なので、みんなでご飯を食べに行く機会が多かったですね。地方での撮影ということもあって、比較的集まりやすかったです。現場には韓国のキャストの方たちもたくさんいらっしゃったんですけど、韓国の方たちはみんなでご飯を食べるのが習慣になっているんですよ。だから、父親役のキム・サンホさんたちとご飯を食べながら役柄やお芝居のことをよくお話していました。
――美花が“ある決断”をした時に両親が娘に語り掛けるシーンが印象的でした。
桜庭：美花は、お母さんと血がつながっている設定。例え、娘が世間的に許されないことをしても、一番の味方になってくれる。もちろん、ものすごく怒られるんですけど、それも愛情表現の一つなのかなと感じました。お父さんが自分の人生を振り返ったり、娘には幸せになってほしいと話すシーンは1カットの長回し。監督のこだわりの演出です。集中力を切らすことなく、最後までお芝居することができました。
――非常にベタな質問で恐縮ですが…好きな焼き肉の種類は？
桜庭：タンです！ 分厚いものだったり、ネギ塩だったり、いろんな種類があるから大好きです。撮影中は焼き肉のいい香りがしていて、食べたくなっちゃいました(笑)。
――では、最後にメッセージをお願いします。
桜庭：劇中に登場する家族は、一人ひとりの生き方がすごく強いんです。どんなにつらいことがあっても、次を信じたり未来を信じていたら、きっと頑張れると思います。前向きで明るくて明日にエールを送れる作品になっているので、ぜひ見てください！
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
6月22日より、全国でロードショー
監督・原作・脚本：鄭義信
出演：
真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、大谷亮平ほか
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