特別賞は「バイプレイヤーズチーム」 大杉漣への思いが詰まった最終回を語る!

2018/05/02 16:00 配信

ドラマ

「バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜」を手掛けた濱谷晃一Pを直撃!

「バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜」を手掛けた濱谷晃一Pを直撃!

2018年冬クールに放送されたドラマを対象に開催した「週刊ザテレビジョン 第96回ドラマアカデミー賞」の受賞作が決定。

ザテレビジョン特別賞には、「バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜」(テレビ東京系)から“バイプレイヤーズチーム”が選ばれた。

前作、ドラマ24「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」(2017年)に続き、2度目の特別賞受賞となった今回。

プライムタイムに放送枠を移し、ファンを増やした一方で、撮影中には主演の大杉漣が急逝。大きな悲しみを乗り越え、最終話まで走り切ったスタッフやキャストには「放送を続けてくれたことに敬意を表したい」と多くの感動の声が寄せられた。

そんな「バイプレイヤーズ―」を手掛けた濱谷晃一プロデューサーに話をうかがい、制作の裏側や大杉への思いを聞いた。

――今回、「バイプレイヤーズ―」で2度目の特別賞です。前回とは時間帯も違い、趣向も違ったと思いますが、反響はいかがでしたか。

「第2弾は夜10時です」とスタッフやキャストに伝えたときは、「本気ですか!?」と皆さんとても驚いてましたね。名だたる人気ドラマが放送されてきた枠の真裏でなぜバイプレを!?と。ただ夜10時になっても、前シリーズの“ゆるシブコメディー”の良さは変えたくないという思いは皆さん一緒でした。発表したときには、視聴者の皆さんも第2弾をやることには好意的でしたし、プライムタイムになったことで新しく見てくれる人も多かったんじゃないかと思います。もちろん前シリーズのファンだった方も見て下さって「前作より磨きをかけてゆるくなってる!」という感想も多々見受けました(笑)。

――今回はシークレットゲストがあったりと、楽しませてくれる趣向もありました。

「バイプレイヤーズ」ってもともと台本があるのかないのか分からない、虚実ないまぜの面白さがあったと思うんです。皆さん、他のドラマではしっかり練り込まれた脚本をいかに決められた中で表現するか、自分の中で役を膨らませていくかが勝負だと思うんです。しかし「バイプレイヤーズ」においては、そこからちょっとはみ出したクリエイティビティーも発揮していらっしゃるので、シークレットゲスト登場にも柔軟に対応してくださり、より、アドリブの妙が増えたんじゃないかなと思います。

――あそこは本当に台本には何も書かれていないんでしょうか?

書いていないですね、×××みたいな感じで。“元子役”とか“ベテラン俳優”とかは書いてありました。松重さんは、「面識がないならともかく、誰だか知らなくてリアクションが取れなかったらどうしよう」っておびえていましたね(笑)。「どなたでしたっけ?」となったら失礼になってしまうから。

――今回も豪華なゲストの方々がいらっしゃいましたが、ゴールデンということでスケジュール管理も大変だったんじゃないですか?

そもそも主演の皆さんのスケジュール調整がとても大変で、撮影は11月と2月の2回に分かれてしまいました。しかも無人島とうたってしまったので、ロケ場所が遠かった(笑)。ゲストの方もお忙しい方が多かったですね…。滝藤賢一さんと昨年「黒い十人の秋山」(テレビ東京系)の撮影でご一緒したときに、明日からバイプレイヤーズのロケだとお話したら、「えー!俺呼ばれてなくない!?」って焦り出して。滝藤さんは11月のスケジュールがなかったんですよと答えたら、「これは社長に直訴だな」って言っていました(笑)。結局、最終回に滑り込みでご出演頂けたんですが、滝藤さんは絶対やるだろうということで、勝手に準備稿の段階で滝藤さんのセリフを入れてたんです。バイプレイヤーズのメンバーが「滝藤くんも出るんだね」って別現場で言ったら「え、聞いてないけど、嬉しい!」のような会話があったらしいです(笑)。

――今回、撮影の途中、大杉漣さんが急逝されました。

いつもムードメーカーとして盛り上げてくださってていたので、全く予兆もなく、本当に驚きました。撮影も2月いっぱいで終わる予定で、もう何日かあれば撮影が終えられるというまさに終盤でした。撮影期間中の出来事、キャストもスタッフも亡くなる日までご一緒に撮影していたので、みな本当にショックを受けていました。

――撮影はどのように進められたのでしょうか。

第4話は3割程度撮れていない部分があり、第5話は半分以上撮れていない状態でした。新撮して放送するには、亡くなった翌日に判断しなくてはいけなかったのですが、そこに関する決断は早かったですね。“漣さんならこう言うだろう”という漣さん像を皆が共有できていたことが大きかったと思います。漣さんなら「最後まで駆け抜けてほしい」「最後まで『バイプレイヤーズ』は楽しい方がいいと思うよ」と言うはずだと、ご家族、マネジャー、キャスト、スタッフ、皆が共有していました。

――今回の審査の中でも、作品を最後まで完成させた、出演者、脚本、スタッフの方の大杉さんへの愛が素晴らしいという意見がありました。

本当に愛すべきリーダーでしたね。そもそも最終話は、漣さんがみんなに恩返しする内容の予定だったんですが、逆に漣さんへの恩返しというテーマに変更しました。発想が自然と転換できたのが良かったんだと思います。スタッフ・キャストが限られた時間の中で最大限の動きをしてくれました。特に松居大悟監督は最終話を未公開部分やメーキング部分を取り込みながら上手に編集してくれました。

――素晴らしい最終回でしたね。

ありがとうございます。1、2話から回を追うごとに反響大きくなって、最終回は本当にたくさんの人から感想を頂きましたし、SNSでもみんなさんがバイプレイヤーズを応援してくださってるのが感じられて嬉しかったです。漣さんも喜んでくれていると思います。

――最後の4人のバックショットにはどのような意味が込められていましたか?

あくまでドラマはフィクションなので、漣さんのことに“まったく触れない”という選択肢もありました。一方で、実名で本人役を演じるドラマだから、4人が漣さんについて“しっかりと語る”という選択肢もありました。この点に関しては、「バイプレイヤーズ」のメンバー4人が話し合った結果、本編終わりに一言だけ触れるという結論に至りました。それが海に向かって「漣さんありがとう」と叫ぶシーンです。あえてバックショットというのも、「バイプレイヤーズ」らしいと思います。「この物語はフィクションです」というテロップをエンドロールの直後、つまり、あの海に叫ぶシーンの前に入れたのも、“最後の数秒はフィクションではない”という思いです。

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