逆輸入俳優・矢野浩二「あらためて刑事ドラマの難しさを痛感しました」

2018/05/10 07:00 配信

ドラマ インタビュー

3年目の今、刑事ドラマの難しさを痛感しています


矢野は「最終回あたりで武藤の感情を爆発させてみたい!」と語る撮影=阿部岳人


――「season1」「season2」と比べて、武藤自身に変化はありましたか?

僕も日本で活動を始めて3年目になり、武藤も劇中で3年という月日を経て成長しています。さまざまな事件に取り組んで、人間的にも鑑識としても成長しているので、それが表現できていればいいのですが…。

――帽子で隠れていますが、前回は髪形が変わっていましたよね(笑)。

元々僕は天然パーマなのですが、前回はそのパーマを生かした髪形にしました。表面から変えていこう、形から入っていこうと思ってやったのですが、今回は僕なりの気持ちの変化もあって、元の髪形に戻りました。

あと、第1話では地獄耳という武藤の特技?も登場しました。現場では急に僕の耳のアップを撮ることになったので驚きましたね(笑)。

武藤は基本的に地味な人間なのですが、数字オタクなので、事件に関係のないことを真面目に言います。感情をなかなか表に出さないので、いつか感情が爆発してしまうようなシーンがあればうれしいですね。

最終回あたりで、金田さんから「おまえは何様だ!」と怒られてしまうようなことを言えたら…(笑)。それと、笑顔もあまり出さないので、思いっきり笑ってみたい。少しズレている部分はありますが、それが武藤のかわいさでもあると思うので、楽しんでいただけると幸いです。

なぜかベビーカステラのレシピに詳しい武藤 「警視庁・捜査一課長」第5話(C)テレビ朝日


――演じていて難しいところはありますか?

僕の場合は鑑識ですが、刑事ドラマは基本的に捜査報告や説明せりふが多いので、感情をのせることがそもそも難しいです。自分が経験したことを伝える言葉が少ないので、3年目の今、あらためて刑事ドラマの難しさを痛感しています。

台本を読んで、事前に事件の経過を考えながらせりふをインプットして、本気で自分の感情を投入して演じられるように努めています。

難しいですがその分やりがいもありますし、演じきったときに大きな喜びを感じるので、今回もそれを乗り越えて、役者としての幅を広げていきたいです。