――コンセプトのようなものはありますか?
新しい「EMUSIC」、今の新田恵海が届ける「EMUSIC」というのが大きな枠ではあります。だた、1stアルバムの時は私のことをご存知なかった方も(その後に)ファンになってくれたりして、このアルバムを初めて手に取るって方もいらっしゃると思うんですね。なので、新しい名刺のようなアルバムかなって思っています。
皆さんがイメージする新田恵海がありながら、以前より少し大人になって表現する音楽だったり、もっともっといろんなことにこれから挑戦していきたいんだという曲たち、さまざまな曲を歌わせていただきました。ここが新しい出会いとして届けられたらなって思って作りました。
――全11曲が収録されていますね。
初挑戦だったのが「勿忘草(わすれなぐさ)」というバラードです。アコースティックがずっと好きで、2017年のライブではアコースティックコーナーをやらせていただくことで、夢は一つかなっていました。ただ、こうして音でアコースティックをお届けするのは初めてなので、やれたことがうれしいです。
それに、今までは恋の歌があっても「相手のことが好きだ」「思いを届けたい」という曲が多かったんですけど、これは失恋の曲なんですね。失恋というのはいろいろな人が経験することだと思いますし、それを歌える年齢にもなったのかなと(笑)。
今回は本当にいろいろなジャンルを歌わせていただいて、中には贅沢に生の音をとらせていただいた曲もありますので、本当にいろいろな音を楽しんでいただいて、皆さんがこの曲好きだなっていう曲が一曲でもあればうれしいなって思います。
――ご自身で作詞された曲が3曲あります。
どの曲も、今だから書ける歌詞になったかなと思っています。自分の言葉で伝えるということと、作っていただいたすてきな曲を自分なりにかみ砕いて表現するというのは、少し違いがあるんですけど、自分の言葉で伝えるとなるとより強く思いは乗るなと感じています。
それぞれに願いだったり、みんなへの“ありがとう”を込めさせていただいているんですけど、「my youth」という曲は自分の体験をもとにしているので、今だから書ける歌詞だったなと思っています。
私が書いた歌詞でも、聞く人によって感じ方は人それぞれだと思うんですけど、いろいろ想像していただいてもいいですし、「実は新田恵海ってこういう人なんだな」って感じてもらえたらいいなって思いますね。私の言いたいことは全部歌詞に込めました。
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