2018/05/21 06:00 配信
――現在は、「石橋貴明のたいむとんねる」(フジテレビ系)でとんねるずの石橋貴明さんとタッグを組んでいますね。
「予定調和を崩す“瞬発力の笑い”というスタンスは今でも変わらないので、本番前に石橋さんが『こんな話があってさぁ…』って話し始めたら、慌てて止めています(笑)。そういう話こそ、本番で披露してもらいたいですから。また、カルチャーに鋭い視点を持つミッツ・マングローブさんも加わり、いろいろな新しい化学反応も生まれています」
――ところで、ネット配信などが隆盛を極める昨今、地上波テレビの存在意義について、関さんはどんな風に考えているのでしょうか。ずばり、地上波テレビの今後の可能性は?
「本当に難しい問題ですよね。われわれ作り手がいろんな工夫を凝らしても、若者が地上波のテレビから離れていっているということは、時代の流れとして、動かしがたいところまで来ていると思うんです。若い人たちの中には、今でも、お笑い好き、バラエティー好きという層もいますが、一方で、YouTubeしか見ないような人も増えてきている。トークが上手くて、しっかりとオチがついた話をするタレントよりも、隣のお兄ちゃんみたいな人が見たい、という人もいるんですね。そう考えると、配信などの新しいメディアと、地上波のテレビと、両者におけるコンテンツの作り方は、もはや別物になってきているんじゃないかと思います。でも、大局的に見れば、地上波のテレビにも、まだまだチャンスはあるはずだと僕は考えていて。YouTubeしか見ない若い人も、結局、“面白いもの”を求めているという意味では、地上波のバラエティー番組のファンと同じだと思うんです。だから、われわれテレビマンは、いかに面白いものを作るのか、そこに心血を注いでいくしかないんだろうなと」
――では、関さんが番組を作る上で、一番大切にしていることは?
「ドラマでもバラエティーでも、そして、2時間の特番だろうが、30分の深夜番組だろうが、どんな放送形態であれ、『これだけは言いたい』という“一行”を作ることですね。テレビ番組である以上、100%自分がやりたいようには作れないし、作ってはいけないと思うんです。でも、その中で、『この一行は外せない』という自分なりのメッセージは必ず忍ばせたいと思っています」
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