日曜の夜に安定して見られる枠に
――少しハードめにしているというのは他局さんの横の放送番組を見て、ということもあるのですか?
日曜洋画劇場枠の時からそうなんですけど、比較的男性の方が多く見る時間帯なんです。土曜ワイド劇場という枠も以前土曜のゴールデン帯にあったのですが、それよりも男性的な視点が日曜の場合は受け入れられやすいのかなと。
恐らくそういうニーズがあるんだろうなと思って、意識して流しているところはあります。
それもあり、日曜の夜に安定してご覧になっていただけるような作品の枠にできたらとは各制作プロデューサーと話をしています。
遡ると「鉄道捜査官」や「終着駅シリーズ」など、好評を博した作品は土曜ワイド劇場時代から男性の人気が高かったんですよ。(終着駅シリーズの)森村誠一さんの作品自体が、比較的お仕事小説というか働く人をテーマにした原作が多いので。
――共感しやすいのでしょうね。
そうなんですよ! 「森村誠一ミステリースペシャル 殺意を運ぶ鞄」もそうですが、森村さんの作品には男性が共感しやすいポイントがあるんです。
次回27日放送の「再捜査刑事・片岡悠介」も、ちょっとひねくれたタイプの刑事が、エリートの解けなかった事件を解き明かしていくというところに一つのカタルシスがあるんですけれども、それに加えて吉田羊さんですとか、吉行和子さんとの絡みですとか、男女どちらから見ても共感していただけるような作品になっています。
――このドラマも土曜ワイド劇場時代から根強い人気がありますよね。
不思議ですよね。初期のころはいろいろなやり方で捜査していたんですけど、途中からは割と科学捜査からの気づきで、かつて解けなかったことを解いていくスタイルになりました。
それもあって吉田さんのポジションは非常に重要で、それをベースに片岡(寺島進)の周りにいる個性豊かな刑事たちが解き明かしていく。そういうフォーマットなので、根強い人気があるのもうなずけるんですよね。
昼間のリピートも私が担当しているのですが、昼間の再放送も安定した人気があります。
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