「クラス内恋愛が発覚したら生放送でイジります(笑)」【「青春高校3年C組」演出・三宅優樹】
「青春高校3年C組」に来る子たちは、びっくりするくらい“いい子”ばかりなんです
――そして現在は、「青春高校3年C組」の演出を務められています。番組開始から2カ月ほど経ちましたが、手応えのほどはいかがでしょうか?
「打ち合わせから現場まで、とにかく楽しくて仕方がないです(笑)。生徒志望の子たちは、僕らが応募動画から全て見て、毎週6人の候補生を決めているんですが、そうして僕らが選んだ候補生たちが、担任教師(メインMC)の腕のある芸人さんたちに魅力を引き出してもらって、輝いている瞬間を見ていると、感無量になっちゃうんですよ(笑)。と同時に、これまでのテレ東にはなかった、面白い番組が作れているんじゃないかという自負もあります」
――企画・監修の秋元康さんとはどんなやりとりをしているのでしょうか?
「秋元さんは、毎回のオンエアはもちろん、(動画配信サービスの)Paraviで“アフタートーク”もちゃんとチェックされていて、毎日のようにプロデューサーの佐久間にLINEに長文のメッセージを送ってくださるんですよ。それを元に、佐久間と僕であれこれ考える、というのが日課です」
――意外にも、三宅さんが佐久間宣行さんと組むのは初めてだそうですね。
「そうなんです。一緒に仕事をしてみて、佐久間もやっぱり天才なんだなと感心することしきりですね(笑)。つまり、秋元康さんという天才の意見を、佐久間宣行という天才が解釈しながら作っている番組ということで、僕みたいな凡人はポカンとしちゃうこともけっこうあるんですけど(笑)、僕ができるだけ媒介者となって、2人の天才の意向をスタッフのみんなに具体的に伝えていこう、というのは心掛けています」
――ちなみに、生徒たちと一番密に接しているスタッフは…。
「僕じゃないですかね。終わった後に毎日反省会をしていますが、生徒たちの個性を潰してはいけないので、生徒たちに対しては、なるべく具体的なアドバイスはしないように気をつけています。その意味では、副担任(サブMC)の中井りかさんも同じで、『自由にやってください』とだけ伝えています。唯一厳しく指導しているのは、教育実習生のノブナガ(笑)。彼らは、今後もテレビを主戦場に戦っていく芸人なので、そこはしっかり教えてあげたいと思っています」
――実際に10代の若者たちと接してみた印象は?
「始まる前は、正直、“ゆとり世代”とか“SNSばっかりやってる奴ら”みたいなイメージがあって(笑)、生意気なんじゃないか、なんて思ってたんですけど、それはこちらの勝手な思い込みで。世間には生意気な子も多いのかもしれませんけど、少なくともこの番組に来る子たちは、みんな行儀がよくて素直。びっくりするくらい“いい子”ばかりなんですよ。
候補生としてやってくる子たちは、合格しない限り、1週間出演したらそれで終わってしまうわけですけど、それでも、『この1週間は楽しかったな』とか、『成長できた気がする』とか、どんな形でもいいので、この番組に出たことが彼らの人生の一つの思い出になったらいいなと。そんな思いで、彼らと接しています」
――番組を見ていると、生徒同士がすごく仲が良さそうで、そのうち恋も生まれるのでは…?と邪推してしまうのですが。
「クラス内恋愛っていう展開も、そろそろあるんじゃないですかね(笑)。番組としては、恋愛禁止を謳っているわけではないし、僕らスタッフは、そこらへんはなるべく干渉しないようにしてるんです。まぁ、もし恋愛が発覚したら、ホームルームを開いて生放送でイジろうとは思ってますけど(笑)」
――それは楽しみです(笑)。そんな「―3年C組」の今後の展望をお聞かせください。
「若い世代は今、スマホやパソコンでテレビ番組を見るようになってきていますよね。この『―3年C組』という番組も、Paraviで見てくださっている若者は多いと思うんですが、それでも、この番組を通じて、『地上波のテレビってやっぱり面白いよね』と感じてもらえたらいいなと思っています。さらに言えば、『自分たちもこの番組に出たい!』と思ってもらえたらうれしいですね」