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映画「シーサイドモーテル」を見た松尾スズキが気になったこととは…!?

2010/05/31 15:16

生田斗真、麻生久美子、山田孝之らが出演する話題のコメディー映画「シーサイドモーテル」が6月5日(土)より公開される。CS放送の日本映画放送チャンネルでは、それを記念した特別企画を放送。同作の出演者たちの主演映画や同作の魅力に迫る関連番組を5月31日(月)より連日夜0時から、公開前日の6月4日(金)は夜0時から昼3時まで一挙にオンエアする。関連番組には、監督の守屋健太郎が公私共に交流のある松尾スズキと対談する番組がラインナップ。その番組の収録現場を取材し、2人の話を聞いた。

同作は、“シーサイド”とは名ばかりの山奥のすたれたモーテルを舞台に、インチキセールスマン、三十路手前のコールガール、借金まみれのギャンブラーなどワケアリの男女11人がだまし合いを繰り広げる群像劇。これが監督2作目となる守屋が、岡田ユキオの人気コミックを基に、豪華キャストを配して映画化している。

ミュージック・クリップやCMの演出を多数手掛けていた守屋と、舞台を中心に幅広く活躍する松尾。2人は、守屋がディレクター時代に手掛けたドラマ「噂の探偵QAZ」('96年)に松尾が出演していたことから親しくなったという。その後松尾の長編映画初監督作「恋の門」('04年)では守屋が演出協力として参加し、守屋の映画監督デビュー作「スクールデイズ schooL daze」('05年)には松尾が教師役で出演している。

――「恋の門」のエピソードを教えてください。

松尾「映像で見せることにこだわって作りました。漫画が原作とあって、守屋くんにはアクション・シーンとか漫画的ギミックを入れるのに助けてもらった」

守屋「松尾さんの現場で映画の経験をさせてもらえてよかったです。映画畑の現場のスタッフと、自由な発想をする松尾さんのやりたいこととの橋渡しをしたんですが…」

松尾「そういう“嫌われ役”を引き受けてくれたのはすごく感謝してます」

守屋「難しいですよね。現場の人とチームワークをつくることがどんなに大事かわかりました」

――演出という面から見て舞台と映画の違いは?

松尾「舞台での演出家の仕事は、1度作り上げたらその質が落ちないように見張り続けること。映画は1日のうち違う本番が何回もあるし、1シーン撮ったら後戻りはできない。その緊張感の差は全然違うかな」

守屋「僕は映像の人間なので、そのカットがよければいいというか、編集でなんとかしようという思いがあったんです。でもそれでは役者さんのいい演技をすくえないので、最近は役者さんに自由に動いてもらったりしています」

――「スクールデイズ schooL daze」の先生役は最初から松尾さんを想定していたのですか?

守屋「そうですね。僕の映画に松尾さんが出てもらうときは、絶対いい役をと思っていたんです。あの役はあの映画の中で一番いい人ですから!」

松尾「でも僕のアドリブをカットしたよね(笑)」

守屋「あれはシリアスなシーンなのに、松尾さんのアドリブがあまりにも面白かったので…。でも現場では松尾さんの“笑い”に随分助けられました」

――やはり松尾さんといえば“笑い”へのこだわりはありますよね?

松尾「シリアスな場面でも入れたくなるんだよね。シリアスであることとふざけてることは表裏一体なんで」

守屋「“人の愚かさを俯瞰で見て笑う”という松尾さんの世界観は自分にとって衝撃でした。物語を作る際も影響を受けたかもしれません」

松尾「でも本質は違うね。僕の笑いはナンセンスだけど、守屋君のは理屈が通ってる」

守屋「確かに、大人計画といえば際物というかアンダーグラウンドというか…。それをあそこまで押し上げたのはすごいです。そこまで頂点に立って、松尾さんが次にやりたいことってなんですか?」

松尾「大好きなホラーをまだ撮ってないから、映像のカタルシスがあるようなホラーをつくってみたいね」

――「シーサイドモーテル」を見た感想を教えてください。

松尾「色味がよかったです」

守屋「映像の質感とかこだわるのは大好きなので。REDという最新鋭のカメラを使ったんですけど、このカメラはハイビジョンの4倍の解像度がありまして〜(以下カメラについて熱弁を振るう)」

松尾「急に饒舌になったね(笑)」

守屋「演出論についてもこんなにしゃべれたらいいんですけど」

――演出についてはどうでしたか?

松尾「個性派のキャストがよかったね。イケテツ(池田鉄洋)はやりすぎてんじゃないかと思ったけど(笑)」

守屋「いい役者さんがそろってくれました。役者さんの演技を生かすためにカット割を変えたりすることも今回で初めて覚えました。今までよりいい演技をすくえる作品になったのかなと思います」

――最後に、松尾さんが発見した「シーサイドモーテル」の見どころを。

松尾「(コールガール役の)麻生久美子が4万円か…。安いなー(笑)」

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

6.5「シーサイドモーテル」公開記念 ドキッ深夜まるごと「シーサイドモーテル」
5月31日(月)〜6月3日(木)夜0:00から
6月4日(金)夜0:00-6月5日(土)昼3:00 (関連番組「松尾スズキ×守屋健太郎対談〜ボクらの映画の作り方〜」は夜2:00から)
日本映画放送チャンネルで放送

日本映画専門チャンネル公式HP
http://www.nihon-eiga.com/

映画「シーサイドモーテル」
6月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

関連人物

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    守屋健太郎

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    松尾スズキ

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