各代表で出場する選手たちは普段はクラブチームに所属。特にリーガ・エスパニョーラ(スペイン)やセリエA(イタリア)など欧州のクラブチームには世界中のトッププレーヤーが集まっている。「私は、リーガ・エスパニョーラのバルセロナというチームが大好きなのですが、そこにはアルゼンチン代表のメッシやスペイン代表のジュラール・ピケなど各国の代表選手がいます。普段は同じチームの選手たちが、国を背負ったライバルとして戦うのもW杯の魅力の一つ。ちなみW杯は、クラブチームではまだ活躍していないような若手選手もたくさん出ています。そういうまだ知られていない選手を発見する楽しみもあります。今回の活躍次第では、来年や再来年、ビッグクラブからの声が掛かる選手も絶対いますよ!」(小柳)
前回、自国開催で優勝候補のブラジルが、準決勝でドイツに1-7という大敗を喫して人々を驚かせたが、W杯には悲劇がつきもの。既に今大会は、イタリア、オランダ、チリ、アメリカなどの強豪国が各大陸の予選で敗れた。
「本当に今大会は予選から大荒れです。イタリアなんて60年ぶりの敗退ですよ。W杯に出られるということがどれだけ難しいか驚きますね。ちなみに私が応援しているアルゼンチンも予選では大苦戦し、逆転で出場を決めました。W杯というのは、昔から何が起こるか分からないという面白さを秘めています。優勝候補と言われているドイツやブラジル、フランス、スペイン、アルゼンチン…。どの国も確実ということはありません。そのためには一戦一戦確実にゴールを決めていくことが必要。最後にどの国が笑っているのか楽しみです」(小柳)
サッカーは単純な競技だが、そこには相手のスキを見つける思考や、強いメンタリティーなど必要なものがたくさんある。
「私は、サッカーは人生の縮図だと思って見ています。チームワークも大事だし、人を助けることも必要だし…。技術以上に人間性がプレーに出る競技です。メッシはもちろんですが、イニエスタ(スペイン代表)も人間的に素晴らしい選手。気取らずおごり高ぶることもなく、自然体で難しいことをサラッとする。そこに美学も感じます。試合では大事なところで相手が反則を仕掛けてくることもあります。そんなとき、怒ってレッドカードで退場…なんてことはあってはいけないです。実はボールよりも大事なのが精神のコントロール。それらができる、素晴らしい選手たちのプレーを楽しんでください!」(小柳)
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