8月にNHK総合で、米澤穂信原作のベストセラーミステリー短編集から3作品を西島秀俊、安田顕、高良健吾主演でドラマ化することが発表された。タイトルは、ミステリースペシャル「満願」。
原作は、ミステリー小説「インシテミル」(文藝春秋刊)などを手掛けた小説家・米澤の、2014年にミステリー界で初めて「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリー・ベスト10」「ミステリーが読みたい」のそれぞれで1位になり、3冠に輝いた「満願」。その中に収録された「万灯」、「夜警」、「満願」をドラマ化し、3夜連続で放送する。
8月14日(火)放送の第1夜「万灯」では、西島が業の闇に飲み込まれていくやり手商社マン、8月15日(水)放送の第2夜「夜警」では、安田顕が若い巡査の殉職の謎を追う警察官に。そして、8月16日(木)放送の最終夜「満願」では、学生時代にお世話になった下宿のおかみが起こした殺人事件の真相に迫る弁護士を高良が演じる。
緻密な謎解きや岐路に立たされた人間の葛藤、業などを西島、安田、高良が精細に描き出していく。
【第1夜「万灯」業の闇に飲み込まれていくやり手商社マン】
主演・西島秀俊
東南アジアでガス油田開発に携わる商社マン・伊丹(西島)は、土地の買収が地元民の反対で頓挫し、窮地に追い込まれていた。そんな伊丹のもとに地元民から手紙が来る。地元民の中でも意見が分かれていて、長老たちは金が欲しいがために、伊丹とそのライバル会社の森下の二人に反対派のリーダーを殺すことを要求する。
【第2夜「夜警」若い巡査の殉職の謎】
主演・安田顕
柳岡(安田)の若い部下・川藤が刃傷沙汰になった夫婦ゲンカに巻き込まれ殉職する。夫から身を呈して妻を守った川藤の行動は、世間から賞賛されたが、柳岡は川藤に自己犠牲の精神などなかった、と違和感を覚える。そして事件当日、交番近くの工事現場で不審な事故があったことを思い出す。
【最終夜「満願」美しき下宿屋の女将おかみが守りたかったもの】
主演・高良健吾
弁護士の藤井(高良)は控訴を主張していたにも関わらず、依頼人の鵜川妙子が殺人事件の裁判の控訴を取り下げてしまう。妙子は、藤井が学生時代に世話になった下宿の女将で、苦学生であった藤井が弁護士になれたのは、優しい妙子の支えがあったからであった。しかし、夫の借金のため家計は苦しく、ある日妙子は、返済を強要する金貸しを殺害してしまう。
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