この脚本を最初に読んだときに、しびれるセリフがたくさん出てきますし、胸に抱いた炎を燃え尽きさせようとしている男たちの物語だと思いました。かつ、こんな過激で血気盛んな永川という役を、小動物みたいな顔をした自分に当てるなんて「何で?」と思いましたが、そこは白石(和彌)監督なりのもくろみがあるんだろうなと。僕自身、白石監督とは勝手に波長が合うなと思っていて、お互いに思っていたことが合致したり、それ以上のものになったときにニヤッとし合える関係がとても好きです。
一言で恋愛観と言っても、男は女性と違って自分のタイプとか、何フェチだとかは友達と話さないですからね。だから、恋愛観と聞かれても“ポカン”としてしまうんですが、あえて言うなら一緒にいる相手は落ち着く人がいいですね。かわいくて、かわいくて玉のような子ということで(笑)。
(Hulu×HBO Asia共同製作ドラマ)「ミス・シャーロック」では、滝藤賢一さん演じる刑事の部下・柴田を演じています。スリリングで緊張感のある話の縦軸に横やりを入れ、ふと和ませるような役割だったので、現場では滝藤さんとチラチラと目を合わせつつ、探り探りしながら一緒にいろんなことをぶっ込んでいくのが楽しかったです。
蜷川さんとは20歳ぐらいのときに初めてご一緒しました。今、若いやつに厳しくすると、すぐに辞めてしまうと言われていますが、それこそ当時の自分は蜷川さんから千本ノックを受けているような感覚でした。でも、今になって、あれがあって良かったなと。大人になって分かる愛情ってあると思うんですよね。蜷川さんは今もたまに夢に出てくるんですけど、「自分の仕事を隅から隅までちゃんとしろよ」と言われているような気がして、ドキッとして目が覚めます。
川でゴミ拾いをしたり、寄付を募ったり…、というのはウソですけど(笑)、本当にまっさらなオフだとしたら、朝起きて、家事をして、飯を食って、どこかに洋服や雑貨を見に行って、クタクタになって帰ってくるか、ずっと家にいてグダグダしているかのどちらか。旅行もしたいけど、自分でチケットを取るのが面倒くさくなるんですよね。
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