三浦誠己「ドラマに出てる自分、『似合わんなぁ』と」【シブメンFILE#03 三浦誠己】
昨今、老若男女問わず熱い視線を浴びるナイスミドルな俳優たち。そんな“シブメン”にフィーチャーする【シブメンFILE】と題した当企画。第3弾は、その骨身のある演技に定評のある三浦誠己。芸人から俳優に転身するなど異色な経歴を持ちつつ、すでに映画やドラマには欠かせない存在として多くの支持を得ている。長身で精悍さを感じさせる佇まい、落ち着いたトーンながら軽妙洒脱な語り口に魅了される者が後を絶たない。そんなセクシー&ナイスミドルな男優・三浦誠己に迫ってみた。
普段の僕はそんな上品な暮らしをしてない
「モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―」(フジテレビ系)で真海こと柴門暖(ディーン・フジオカ)の秘書・土屋を演じている三浦誠己。すでに映画には100本以上出演しており、最近ドラマやCMでも希有な存在感を放つ注目の“シブメン”だ。
「連続ドラマに出ている自分を見ると、いまだに慣れないというか、『似合わんなぁ』と思います。僕の演じる土屋は真海に誠心誠意、尽くす男。自分を陥れた人たちに復讐しようとしている真海の企みをある程度は知っているんですけれど、あまり首を突っ込み過ぎてしまうと自分の立場も危ないので、空気を読んでいるんでしょうね」
映画「火花」(2017年)では芸人役。主演・桐谷健太の相方役を演じ話題に。ほかにヤクザ役なども多く演じてきたが、セレブに仕える秘書役は初めて。
「土屋は『かしこまりました』なんて言うけれど、普段の僕はそんな上品な暮らしをしてない(笑)。撮影に入る前、高級ホテルの前でホテルマンの振る舞いを怪しまれない程度に観察してきました。やっぱりポイントは立ち姿ですかね。セットに入ると、意識して背筋を伸ばすようにしています」
土屋も原作小説に基づいたキャラクターだが、結末はどうなる?
「それが知らないんですよ。僕としては、真海(ディーン・フジオカ)とすみれ(山本美月)がハッピーエンドになることを願っています。そして、愛を手に入れた真海が誰かに『今日からモンテ・クリスト伯を名乗れ』と財産を譲る。ラストは銀行で小切手にサインする手元が映って、次の瞬間、この顔がバーンと(笑)。『土屋かい!』って突っ込まれるという。これは3秒もあれば演じられると思うので、ぜひ僕に3秒ください! もし、真海とすみれが結ばれないのなら、真海と土屋がボーイズラブになるのもありかな」
さすが元芸人。秀逸なコメントで笑わせ、場を盛り上げてくれる。
毎週木曜夜10:00-10:54
フジテレビ系で放送
原作=アレクサンドル・デュマ/出演=ディーン・フジオカ、大倉忠義、山本美月、新井浩文、高橋克典ほか