「新入社員」
自分のことに置き換えると、今や遠い昔の話だが、毎年新入社員や中途社員が入り、研修などをしていると身近な存在といえば身近な存在だ。
そんな彼らは入社したての頃は、目の輝きも違うし、吸収してやろうという野心もあるのだろう、多少細かく注意しても「はい! はい!」と聞いてくれるのだが…。
半年、1年とたっていくと、「えっ、そうすか?」「いや、だってあの人もこうだし…」「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」と口答えしてくるようになる。
いつか人生観が変わるくらい注意してやろうと思いつつ、そんなことをしたらこっちの人生が変わるくらい閑職に追いやられ、偉い人に怒られるだろう。まっこと世知辛い世の中じゃ…。
でも、こんな新入社員だったら、何となく仲間意識を持ってうまくやれそうだな、という男がここに。
各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。
今回はベテラン俳優・草刈正雄が新入社員として活躍(!?)する、6月18日(月)放送のSPドラマ「68歳の新入社員」(夜9:00-10:48、フジテレビ系)を取り上げる。
同ドラマは、大ヒットを記録した「ひよっこ」(2017年、NHK総合ほか)などで知られるヒットメーカー・岡田惠和が脚本を務めるオリジナル作品。
老舗の和菓子会社を舞台に、価値観、世代、性別、立場の違う28歳OLの工藤繭子(高畑充希)と、ある日、繭子の部下としてやってきた68歳の新入社員・仁井本和夫(草刈)がさまざまなハードルに立ち向かっていく。
他社からヘッドハンティングされ、新規事業開発のリーダーを務めることになった繭子は、社内のプレッシャーに苦しむ。
そんな中、定年退職していた68歳の和夫が再入社し、新入社員となり繭子の部下として配属される。
スマートフォンも持たない和夫にあぜんとしていた繭子だったが、繭子が起こしたトラブルをきっかけに、世代や立場を超えて認め合っていく。
そして、度重なるハードルを越え、ビジネスでの光明を見つけ出そうと奮闘する…というストーリーだ。
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