第11週までの放送を終えた連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。アシスタント仲間であるボクテ(志尊淳)が破門になったことによる繰り上げの形ではあったものの、ついにヒロイン・鈴愛(すずめ、永野芽郁)の漫画家デビューが決まった。
第12週に向け、晴れやかな展開を予感させる本作だが、どこか寂しさを感じさせるのはやはり幼なじみ・律(佐藤健)の不在のためだろう。生まれた時から常に隣りにいた鈴愛と律は、律に彼女ができたことで距離を置いているのだ。そして、鈴愛は漫画家、律は大学でロボット開発の研究と、それぞれの道を行っている。
そんな「半分、青い。」で、律にロボット開発の魅力を教えたのが、塚本晋也演じる宇佐川教授だ。律と2人きりになると研究室の鍵を締めるなど、どこか“あやしい”雰囲気をまとった宇佐川教授は、本作のスパイスとなっている。
役が“ただならぬ人”なら、演じる塚本自身も“異色の経歴を持つ人”。塚本は1989年に映画「鉄男」で劇場映画の監督デビューを果たすと、この作品でいきなりローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞。その後も、「東京フィスト」、「バレット・バレエ」、「双生児」、「六月の蛇」、「ヴィタール」、「悪夢探偵」、「KOTOKO」、「野火」と鮮烈な印象を残す作品の数々を生み出し、ベネチア映画祭では2度審査員を務めている。
一方、俳優としても活躍しており、自身の監督作品に限らず出演作は多数。毎日映画コンクールの男優助演賞、男優主演賞も獲得している。
そんな“才人”塚本晋也に、「半分、青い。」への出演の経緯や、監督・塚本晋也から見た本作の魅力を聞いた。
なお、宇佐川教授は6月20日(水)放送回にも登場する。