本当に「それぞれのキャラクターそのもの!」
――若い世代の役者さんがそろった作品で、身近で見ていて成長などを感じることはありますか?
チームワークの良さがすごいなと思いますね。これだけ若いキャストが中心のプライム帯のドラマというのは最近では珍しくて。学園ものだと先生も出てきて、物語が展開していくのが通常なんですが、今回は先生が一切出てきません。学生である本人たちと親だけで展開されていく、というのはなかなかないパターンだと思います。それもあってメンバー同士の仲の良さがぎゅっと詰まっているし、撮影当初に比べるとチームワークの良さがどんどん深まっているなと思います。
本当に「それぞれのキャラクターそのもの!」の役割分担があって、花ちゃんは音ちゃんのように気配り屋さんで周りの人の気持ちを考えて誕生日とかも盛り上げてくれるし、スタッフのお祝い事があると何とかして喜ばせてあげようとしてくれるんです。King & Princeのデビューの日もちょうど撮影だったんですけど、「サプライズでお祝いしてあげたい!」って撮影の本番中に皆でお祝いするサプライズを考えたり、「ただただ周りの人が喜ぶ顔が見たい」という気持ちで気配りをしているのがすごいなと思います。
大志くんは、20歳になったばっかりですけど、考え方がしっかりしていて。本人は天馬くんみたいな完璧な人間じゃないと言っているんですけど、役者としては本当にすごくて、例えば監督が「ここのシーンはこんな感じにしたいんだけどできますか?」と問いかけたら、「それなら、手前のここのシーンはこうしていいですか?」とそのシーンだけで考えずに、自分なりに全体像を考えて天馬くんを演じているんです。
9話では、音ちゃんをすぐに信じてあげることができない、天馬くんの“周囲への気配りが過ぎて仲間のことも疑えない”という優しさ、公平さが致命的な分かれ道になるんですけど、そこに向けてちゃんと天馬らしさというものを築いてきたんだなと思います。
その場面を迎えることを本人も「心が痛い」と感じていたようなのですが、それも含めて天馬くんがその分かれ道をへて、ドラマのテーマでもある“自分らしく生きる”というものをどう掴んでいくのかも見どころだと思います。
――10話の見どころを教えてください。
圧倒的不利な戦いに挑むことになった晴が、晴らしいミラクルを起こすことができるのかどうかが見どころかなと。晴はこれまで、幼少期には道明寺に出会って運命を変えてもらい、迷った時には花沢類に背中を押してもらったりしてきて、今回、圧倒的な戦いに挑まなきゃいけなくなった時に、西門に出会うことですごく大きな力をもらうと思うので、その力を受けて最終決戦に挑むことになります。
一方、天馬くんも「絶対負けない」という感情を剥き出しにした、これまでと一段、ギアの入り方の違う気合で挑むので、晴と天馬、男同士のプライドをかけた対決の本気度をぜひ楽しんでいただきたいです。
そして、「それは迷っちゃうよな~」と誰もが思ってしまう状況の中で、音ちゃんがどんな決断を下すのか、音ちゃんにとっても人生の最終決戦、決断を迫られている展開なので、注目していただければと思います。
6月19日(火)放送 第10話あらすじ
音(杉咲)をめぐり、愛とプライドを賭けた武道対決に晴(平野)と天馬(中川) が挑むことに。
二人の決闘についてC5も知る事になるが晴の勝利を信じておらず、音はそんな4人に喝を入れる。
そんな中、圧倒的に不利な晴に、F4の西門(松田翔太)が弓道の極意を指南することに。晴との稽古中、音と天馬が練習場にやってきて、彼らが交わす言葉から、西門はかつての道明寺たちを思い出す。
一方、天馬の父の事業拡大に伴い、音の父・誠(反町隆史)を化粧部門に迎える事が決まり、由紀恵(菊池桃子)は大喜び。そして利恵(高岡早紀)は、江戸川家が3人で暮らす家を手配し、さらには音と天馬の結婚式を音の誕生日にあげようと言い出す。
そして迎えた大会初日。音が本当に好きなのは天馬なのか? 晴なのか? 勝負の行方はいかに!? 物語はいよいよ最終決戦へ。