大泉洋、山田洋次が怖かった? 「現場に来ないといいな…と思っていた(笑)」

2018/06/20 06:00 配信

ドラマ

ドラマ「あにいもうと」(TBS系)で兄妹役を演じる大泉洋(右)、宮崎あおい(左)(C)TBS

6月25日(月)夜8時から、ドラマ特別企画「あにいもうと」(TBS系)が放送される。同作品は、室生犀星の同名小説が原作。東京下町に生きる兄と妹の情愛を通し、家族の在り方を見つめる人間ドラマで、脚本を山田洋次が、プロデュースを石井ふく子が務める。

主人公である下町の大工・伊之助を演じるのは、大泉洋。妹・桃子(宮崎あおい)を可愛がる愛情深い兄だ。今回、大泉にドラマの内容やオファーを受けた時の気持ちについて語ってもらった。

――今回のドラマについて教えてください。

このドラマはオリンピックでどんどん近代的な建物が経っていく中で、昔ながらの仕事をし続けている大工さんのお話です。「そういう観点で作られたんだな、面白い切り口だったんだな」と、思いました。山田さんに書いていただいた脚本は、僕らの世代にはたまらない話。子供のころから「男はつらいよ」シリーズを見ていました。私はよく物まねをするんですけど、4、5歳のころ、人生で初めてやったものまねが寅さん。だから、脚本を読んでも寅さんがいるようにしか思えなくて、興奮して本を読みました

――オファーを受けた時の気持ちを教えてください。

山田洋次さんの現場は怖いと聞いていまして(笑)。オファーを受けた時は、臆病者ですから怖いなと感じました。石井さんと山田さんってことですごいなと思いましたけれども、内心やばいなという気持ちもあって。

あわよくば「現場に来ないといいな…」と思っていたんですが、もう本読みからいらっしゃって(笑)。もうとんでもない緊張で、汗だくでしたよ。でも僕はあんなに充実した本読みっていうのは、経験したことがなかったので興奮しました。山田先生がその場で演出してくれるんです。

終わったその日は幸せな気持ちで不思議でした。撮影中も母に電話をして、「今こういう現場をやってるんだよ」って報告したくらい。とっても幸せな気持ちだったけれどもオファーを受けるのは怖かったという気持ちもありました。ひょっとしたら間違えてオファーしてるんじゃないかとか「君が大泉君か、キミだっけ」ってなったらどうしようとか、色んなことを考えていましたね(笑)。

――見どころを教えてください。

妹への愛情や家族の愛ってものが詰まっている中でこれでもかってくらい、コメディの要素が入っていて面白いです。これまで頑張って来たご褒美のような役でした。本当にこの役に出会わせてくれたお二人に本当に感謝いたします。