『半分、青い。』劇中作品を斎藤工が演出!「簡単なプロットを作って、北川さんたちに見ていただきました」
連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)が、7月5日(木)放送から「人生・怒涛編」に突入。
間宮祥太朗、斎藤工、嶋田久作らが演じる、鈴愛(永野芽郁)が東京で出会う、ユルいようで必死な、哀愁あふれる“魅惑のだめんず”と、キムラ緑子、麻生祐未、須藤理彩による“三オバ”ら個性的なキャラクターたちが新章で初登場。
ほんのわずかの登場ながら今後の活躍に期待が高まる個性の強いキャラクターが顔をそろえた。
また、本編で流れた、斎藤演じる芸術家肌の映画監督・元住吉祥平が作った「追憶のかたつむり」にも視聴者から、「興味深い…」「本編もっとちゃんと見てみたい!」と注目が。
実は、元住吉祥平が手掛けたとされる「追憶のかたつむり」は、実際に斎藤がプロットを書き、演出したものが使われている。
放送前に行われた取材会で斎藤は、「台本には、ピーター・グリーナウェイ(イギリスの映画監督)に影響を受けていると書いてあって、『追憶のかたつむり』というタイトルを知って、『追悼のざわめき』の時代背景とも近いし、そういった意味合いもあるのかなと思いました。
『追憶のかたつむり』というものを僕なりに解釈して文字おこしをしたんです。簡単なプロットを作って、まず(脚本を務める)北川(悦吏子)さんに『「追憶のかたつむり」のプロットを勝手に作ってしまいました』とお話をしました」と、タイトルから映像作りのイメージを膨らませことを明かしていた。
そして、「僕、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(2014年、フジテレビ系)というドラマで昆虫を研究する生物教師の役やらせていただいて、それ以来生物に魅せられているところがあって、“かたつむり”の速度感や特徴的な背中にしょってる渦から、円と線でできているんだなと思って、その“円と線”を僕なりに意味をもって追求した簡単なプロットを1枚にまとめて、生意気ながら、北川さんとプロデューサーさんたちに見ていただきました。
その言葉を待っていたところもあるのですが、『撮ってみますか』と言っていただけてうれしかったです。あるシーンを撮影するために少し無理を言って、1日、NHKのスタッフの方に稼働していただいて、スタジオもお借りして、撮らせていただきました。
かたつむりが出るパートと人間が出るパートがあって、あと他にナメクジも…でも“朝ドラ”なので、朝食のお時間ということもあって、かたつむりの描写は、朝ご飯をこれ以上食したくないとならないようなものにはしなきゃなと思い、仕上げさせていただきました」と映像制作に至るまでの経緯を語った。
さらに、「(今回作ったのは、)ほぼイメージ映像みたいな感じなので、個人的にはいつか僕は完成させたいなと思っています。できたら、独立した作品としていろいろな映画祭に出したいなという野望もあるんですけど」と明かした。