片岡鶴太郎が1996年から主演を務める「終着駅シリーズ」で、新宿西署の刑事・牛尾正直。森村誠一の原作に登場して30周年、“牛尾刑事30周年記念作”の第2弾として、6月24日(日)に「森村誠一ミステリースペシャル『ガラスの密室』」(夜9:00-11:05、テレビ朝日系)が放送される。
人気シリーズとして長く続いてきた「終着駅シリーズ」の土台ともいうべき脚本は、どのように構築されているのか? シリーズ第1作目からの歴史を知る佐藤凉一プロデューサーに脚本作りや作品に込めた思いを聞いた。
――「終着駅シリーズ」の脚本作りは、どのようにされていますか?
つねに脚本家さんには森村誠一先生の原作を5、6冊以上読んでもらっています。毎回、どの作品を映像化するのか考えるのがスタート地点です。そこから、脚本家さんと「この原作ならば、こんなふうにアレンジできるのでは」とか、「こういうテーマが描けるのではないか」などとキャッチボールを繰り返し、1本にしぼっていく作業をします。
そして原作を選んだあと、原作のどこをエッセンスとして描くのか、また時代性も考慮してトリックなどを見直し、プロットを脚本家さんに考えていただきます。さらに、最初のプロットを基にして 「こういう人物が登場した方が面白いのでは」「こういう事件が起きた方が、謎が深まるのではないか」など、具体的な構成を積み重ねて、その上で執筆に入っていただきます。原作を選ぶところから脚本に入るまで、半年ぐらいかかりますね。
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