――本作は“個性”というスキルを軸に物語が展開していきます。山下さん自身が思う自分の個性、これだけは誰にも負けないと思う部分はどこでしょうか?
のどは強いかもしれないですね、ウイルスには弱いですけど(笑)。自分自身ではあまり分らないんですが、音響監督さんだったりが「君はのどがすごく強いね」とおっしゃってくれてくれるので、そうなのかなって…。
――週刊少年ジャンプは今年で50周年を迎えます。山下さんが50歳になった時、どんな声優として活動していたいですか?
デクのように、まっすぐな主人公役を50歳になっても演じていけるような役者ではいたいです。ただ、そこからさらに人だけを演じるのではなくて、人じゃないもの(笑)、動物とか、クリーチャーみたいなモンスターでもいいですし、今はまだ挑戦できないであろう巨悪。どちらかというとヒロアカの敵<ヴィラン>のような悪役もできるようになりたいと思っています。
それから僕の理想の声優は(山口)勝平さんなんです。勝平さんのお芝居、立ち振る舞い、人柄もすべて大好きで。いつまでも少年の心を忘れない、それでいてなおいろいろなことにチャレンジしている姿というのは見ていてとても憧れますし、自分もいつまでもそうありたいなと思う存在なんですよね。
――ちなみに山口さんの人柄に引かれた印象的なエピソードを教えて下さい。
初めてお会いした時、もちろん大先輩の方なので僕自身すごく気を遣ってしまっていて。飲み会の席でも座る場所だったり、いろいろ気を付けなきゃと思っていたんです。でも、勝平さんは、そういう固定概念を良い意味で壊してきてくださいました。とても気さくでフレンドリーな方なんですよ。目線を僕らに合わせてくれますし、肩の力を抜かせてくれるすてきな先輩。あの時勝平さんを見て、自分もこうありたいなと思いました。
これから先、後輩と飲みに行く時に、気を遣わせて「楽しくないな」と思われるよりは一緒に同じものを食べておいしいねっていうラフな関係性を作れたらいいなと思いますね。上下関係はありつつも、そういう仲は大事にしていきたいです。役者としてというよりかは、人としてそういう人でありたいですね。
――最後に、視聴者の方々にメッセージをお願いします。
ヒロアカは、とりあえず大きな事件が一区切りつきました。これまでは見ていて大変なシーンが立て続けに起こっていましたが、ここからは学生らしいシーンに突入しますので安心して見てください(笑)。また、新たなライバルも登場してワクワクな展開も待ち受けています。8月には劇場版の公開も控えていますし、さまざまな場所でヒロアカを楽しんでいただけたらうれしいです。この夏は、存分に“ヒロアカ”の熱を感じていただきたいなと思います。
7月1日(日)朝11:00‐夜6:00
「僕のヒーローアカデミア」(第3期)
7月17日(火)スタート 夜7:00‐7:30ほか(7月1日(日)に1話のみ先行放送)
CSアニマックスで放送開始