恵「父親としての一面が見えます」
――鉄太郎と子どもたちのシーンが描かれますが…
今回は鉄太郎と4人の子どもたちが一緒に過ごすシーンがあり、父親としての一面が見えます。姉さん役の藤真利子さんも「鉄太郎の人柄がまた見えていい」とおっしゃってくださって。僕自身も気に入っているシーンです。
ひたち、ときわ、つばさ、こまち、という4人の子どもなんですが、現場は本当に大変なんです(笑)。でも一緒に撮影をしたら、すぐに仲良くなりました。
僕も同じような年齢の子どもがいるので、すごさがわかるのですが、本当にみんな演技が上手で、“大人”です。彼らに助けられている部分もあるんです。
鉄太郎はスーパーエリートだったのに警察庁時代にある理由から左遷され、地方の警察署長を転々としています。左遷された理由は実は濡れぎぬで、でもそれを受け入れて、警察庁という組織の中で生きていくことを選んだ。
鉄太郎は腐らずに、鉄道ファンという趣味を生かして各土地で頑張っていこうとしている…と、 僕はこれまで前向きな解釈をしていました。
でも今回は、濡れぎぬを受け入れてしまったことは良かったのか?ということを子どもたちに気付かされます。そして、そこに事件の中にある“家族の話”がクロスしていきます。
今回は家族の話がとてもクローズアップされ、家族の絆を描いていく内容です。
――シリーズ第4弾の見どころは?
今回のドラマでは、今までの鉄太郎の生き方が変わる瞬間があります。家族や事件、一緒に捜査を進めていく仲間たちに、そのことに気付かされるんです。
それに、皆さんの目に見えていることの奥には隠されていることがある、という“今の世の中で起きていること”がビビットにストーリーに入っています。
鉄太郎よりも立場が上の人が鉄太郎の前に立ちふさがりますが、権力に屈しないのが彼のいいところ。信じて前に進んでいく鉄太郎や大和(勝村)、明日香(中山)たちの姿勢も見どころです。
また、事件が起き、その死体が栃木、埼玉、群馬の三つの県境にまたがる場所に遺棄されます。実際に 「三県境」という場所があるんです(笑)。驚きました。
三つの警察が合同で捜査をすることになるのですが、そこにまた出会いがある。それぞれの捜査員として山下容莉枝さんや松澤一之さんも出演されます。
勝村さんや中山さんを含めて、そのやりとりも面白いところだと思います。
7月9日(月)夜8:00-11:07
TBS系で放送
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