10年目の「コード・ブルー」 山下智久『藍沢自身と僕自身の人生がリンクしていたと思う』
たまに登場する“藍沢っぽくない” シーンは悩んだ…(笑)
――セリフから、そのキャラクターの背景というかバックグラウンドが見えてくるのも、「コード・ブルー」の面白さですね。
増本淳プロデューサーがおっしゃってたんですけど、「コード・ブルー」の台本のセリフって、名前を隠しても誰が言っているセリフか分かるくらい、キャラクターの設定がしっかりしてるんですよね。僕も裏設定を作らなきゃいけないって思ったことはないし、作ってもいないんですけど、台本読んでいるだけで、自然と人間設定が見えてくるし、藍沢だったらきっとこんなことやるよねっていうことが自然と分かる感じでしたね。
――藍沢っぽさを感じる印象的なシーンはありますか?
藍沢っぽいところはもちろんすごいいっぱいあるんですけど、たまに“ぽくない”というか…。バーのシーンだったりとか、こんな一面あるんだ!みたいな。そこはやってて楽しかったですね。
どうしたらいいか分からないっていうのが逆に楽しかったです(笑)。10年たってみて、今はしっかり藍沢っていうキャラクターとしっかり向き合えてきたかなって思えます。
――物語の内容として、医療専門用語は必要不可欠なものですが、言葉の発し方やその重みだったり、気を付けている点などはありますか?
医療用語って、音で聞いただけだと何語か分からないんですよね。なので、ネットで調べるという作業は日常的にしています。あと、常に命と向き合う現場にいる人たちから出てくるものだったりするので、僕らには想像できない重みのある言葉だと思う。
死と向き合う現場で生きていない人たちが言っても全然心にしみてこないと思うんですよ。でも、この5人が言う言葉だからすごく深みがあって、重みがある…だから、僕もなるべくセリフを発する前は、しっかりイメージしてから言うように心掛けてはいました。