10年目の「コード・ブルー」 山下智久『藍沢自身と僕自身の人生がリンクしていたと思う』
海外に触れて、すごく生きるのが楽しくなった
――命に向き合う作品を演じる中で、山下さんご自身も出会いや別れなど、環境の変化もあったとは思いますが、自分の人生を見詰め直すことはありましたか?
そういう経験は、大人としての自覚というところにつながってくるのかなって思う。寂しいし、悲しいけど、物事は全て永遠じゃないんだなって思うというか…。現実というものと上手く付き合っていかなければいけないんだなって思いますね。
みんな、人生は一度きりしかないから、ちゃんと自分の人生を生きなくちゃいけないなって。そこは常に心掛けていたいことですね。僕が楽しんでいないと、応援してくれるファンのみんなも楽しくないと思うから。今の僕があるのは、ファンの人たちが居てくれるからだと思っているので、ちゃんと自分の人生を楽しく生きながら、みんなを楽しませていけたらいいなと思っています。
――この世界だからこそ学べたことってありますか?
いろんな出会いかな。今回の「コード・ブルー」でもそうだし、彼らと出会えて、この作品をやれたことで学べたことも多かったし、みんなとだったから、この作品が作れたんだと思うし。普通だったら出会えてない人たちとの出会いも、この世界ならではなのかなって思いますね。スタッフさんとの出会いや、マネージャーさんとの出会いも、全て縁なんだなって、最近特に思いますね。全ては縁だし、人としてどう生きるかってことなんじゃないかな。それは、日本に限らず、世界的に同じことなんだと思います。
――海外の人たちと触れ合って、人生観が変わった部分もありますか?
今の時代、インターネットを通して海外がすごく近くなっているから、“自分は自分でいいんだよ”っていう生き方を後押しされたというか、学ばせてもらったというか…。そう思うようになれてから、すごく生きるのが楽しくなったんです。
もちろん、ルールは守らなくちゃいけないけど、自分らしく生きることは、悪いことじゃないんだって。そういう自分を認めてほしいし、自分もいろんな人の生き方をちゃんと認めたいなって思いますし。そういう実のある生き方をしたいなって思っています。