──時代劇の魅力はどんなところだと思いますか?
時代劇の出演が続いているのですが、時代劇は背筋が伸びる感じがしてすごく好きです。
現代劇よりも所作や言葉を気に掛けて、考えながらお芝居しなくてはいけないので緊張感はあります。すごく集中力が必要なので、撮影が終わった後にきつく結われた髪をほどいていただいた瞬間にすべてから解放される感覚で(笑)。それだけ慣れないことをしているんだなと感じますし、その緊張感が好きですね。
NHKのドラマは撮影前にリハーサル室でみっちり稽古をする時間があるので、その時にいろんなやり取りができるんですよね。時代劇は所作やせりふの言い回しが現代と違うので、体に染み込むまでに時間がかかるんです。しっかりとリハーサルの段階で準備ができるのは、今回改めて大事なことだなと感じました。
また、演じるだけでなく、見るのもすごく好きですね。殺陣や立ち居振る舞いが決まっているさまを見ると、スカッとしますよね。
今回、私は殺陣はないですが、船での立ち回りという大がかりな撮影があるんです。第3部は最終話なので、向井さんのすてきな立ち回りがあるんじゃないかなって期待しています(笑)。
──最後に見どころを教えてください。
経済ドラマってあまりないタイプですよね。ただの時代劇というわけでなく、大人が見る時代劇に仕上がっているなと思います。
また、第3部ではしょうゆ問屋を舞台にたくさんの人が登場します。それぞれの人間ドラマがしっかりと描かれているので、そこを追って見てくださると面白いんじゃないかなと。私が演じる美早も、信じていた人を疑ったり逆に疑われたり…。いろんな人の考えが交錯します。
誠実な市兵衛とその周りを取り巻く、たくらんでいる人たちとの人間ドラマを楽しんでいただければと思います。
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