倉持裕脚本の広末涼子出演コントは「オンエアーで完成形が見える、映像でしかできない表現」<脚本家たちのLIFE!>

2018/07/14 11:00 配信

バラエティー

「LIFE!」で脚本を担当している倉持裕

「LIFE!」で脚本を担当している倉持裕

7月13日(金)に放送される「LIFE!~人生に捧げるコント~」(夜10:00-10:45、NHK総合)。放送開始から6年を迎える同番組は、主に内村宏幸、平松政俊、倉持裕、あないかずひさの4人の脚本家がコントを執筆している。

さまざまなキャラクターたちと、新しい感覚の笑いを提供している脚本家たちは、どのようにネタを作り出しているのか。

今回は演出・脚本・劇作家の倉持裕にインタビューを行い、コント作りで意識していることや、「LIFE!」の魅力などを聞いた。

せりふにあんまり頼らないようにしたいなということを意識しています

――「LIFE!」での代表作を教えてください。

「宇宙人総理」、「カッツアイ」、「無敵の男」シリーズですかね。初期のものが多いです。

最近は舞台などが立て込んでいて、「LIFE!」に参加できなかったりもしたので、本当にじくじたる思いがあります…。

――倉持さんはコメディーテイストの舞台の脚本も書いていらっしゃいますが、コントと舞台の違いはどういう点だと思いますか?

これは僕も「LIFE!」に参加させていただいてから勉強したことなんですが、コントの場合は長くても5分間の尺に収めないといけないので、導入がとても早いということですね。

冒頭の1~2秒で関係性や起こっている出来事を説明しないといけないので、2時間くらいの尺がある舞台のようなスピード感とは違います。

――「無敵の男」など、動きのあるコントを書くことも多いんでしょうか?

コントに限らず、せりふにあんまり頼らないようにしたいなということを意識しています。単に激しい動きをするということではなく、なるべく動きで笑わせるようにしたいんです。

言葉の面白さで笑わせるのは、意外と簡単なことなんじゃないかという気がするんですよね。それに、作家の力が大きくなってしまうと思うんです。だから、ト書き(せりふ以外の指示)や動きで見せていくことを考える方が、高度でやりがいがあるなと思います。

「宇宙人総理」や「無敵の男」は、ほぼ1シチュエーションですし、舞台でもやりようがあると思うんですが、普段僕は舞台の仕事をすることが多いので、「LIFE!」では、映像の強みを使っていきたいなとはずっと考えています。

関係のないように見えるいくつかのシチュエーションを編集でつないで笑わせるような、映像でしかできない表現をしていきたいんです。

――7月13日に放送された広末涼子さんの出演コント「優しき二人」も倉持さんが脚本を担当されたそうですね。あのコントは、今おっしゃっていたような映像の“強み”を使ったコントに見えました。

そうですね。「優しき二人」はそういう部分を意識して作りました。

オンエアーで完成形が見える、ああいうネタも楽しいなと思いますよ。ただ一方で、収録を見ていると、1シチュエーションで一気に撮っていく方が現場で笑いも起きるし、演者もノってくるので、全体のテンションが上がると感じたんですよね。映像をつなげてから、笑いが起きるコントだと、その場では笑いが起こらないのでもどかしいですね。

――「優しき二人」は、どのように作っていったんですか?

あれはまず、老夫婦を内村さんと池谷のぶえさんがやったら面白いなと会議で話していて、そこありきのコントでした。

以前僕が書いた長澤まさみさん出演の「長寿の家系」というコントで、内村さんと池谷さんが演じた老夫婦が抜群に面白かったので、またあの二人でそういうことがやりたかったんです。

あとは、山にある工房の中で、そこにそぐわないようなものを作っている職人がいたら面白いなと思ったのもあります。そういうありえないシチュエーションを作ってみたくて。

僕は夫婦のコントをよく書くので、得意技として出したっていう感じもありましたね。

――「LIFE!」に携わっている4人の脚本家の方々の中でも、ご自身が得意だと思うコントの傾向などはあるんでしょうか?

僕と内村さんが夫婦を書くことが多いんじゃないですかね。あないくんと平松さんは恋人同士が多いような気がします。

僕としては、番組名が「LIFE!~人生に捧げるコント~」なので、やっぱり人生を感じさせるネタを書きたいなと意識しているんです。何でも結びつくとは思うんですけど、“人生”を意識した時に、夫婦のシチュエーションは浮かびやすいですね。あとは冠婚葬祭とか、人生で大体の人に起こることをネタにしていきたいなと思っています。

ただ、例えば家庭劇のようなネタを書く場合、やっぱり自分が育った家庭環境がベースになるので、すると世代的にちょっと古くなっちゃっているかなという不安もあって、若者にこびたネタを書く必要はないとはいえ、自分の年齢とともにネタが古くなっていっちゃうと良くないですよね。

時事ネタも書きつつ、普遍的なネタも書いていくべきかなと思います。

ネタを生み出す秘密とは? (2/2)

「LIFE!~人生に捧げるコント~」
7月13日(金)夜10:00-10:45
NHK総合で放送

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