「のだめ」脚本家が描く痛快コメディーが再び!<脚本家で見る夏ドラマ(2)>
いよいよ7月14日(土)夜10時より、波瑠が主演を務めるドラマ「サバイバル・ウェディング」(毎週土曜夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09、日本テレビ系)がスタートする。
本作は大橋弘祐の同名小説をドラマ化したもので、主人公は出版社を寿退社したその日に、婚約者・和也(風間俊介)の浮気の証拠を発見してしまったさやか(波瑠)。さやかはあろうことか、そのまま婚約を破棄されてしまう。
そして、無職になったさやかを拾ったのは、人気雑誌のカリスマ編集長・宇佐美(伊勢谷友介)だった。宇佐美は復職の条件として、「半年以内に結婚すること」を提示。そして、その記録を雑誌に連載するよう命じる。“日本一恋愛に詳しい”と豪語する宇佐美の下で、さやかの婚活が始まる。
そんな本作の脚本を務めるのは、「のだめカンタービレ」(2006年、フジテレビ系)など、恋愛コメディーに定評のある衛藤凛。鈴間広枝プロデューサーは起用の経緯を「以前、衛藤さんとお話しした時に、原作モノで、明るいテイストの作品を書きたいとおっしゃっていたんです。それで今回、『サバイバル・ウェディング』の原作を読んでいただいたら、『これは面白いね』というお返事で。ご一緒させていただくことになりました」と振り返る。
「衛藤さんの脚本の魅力は、登場人物たちがいきいきと動き出すようなせりふにあります。原作ももちろん面白いのですが、ドラマ化するにあたっては、いかにテンポを良くするかが勝負だと思いまして。衛藤さんには、楽しいノリと、言葉の選び方や言葉の長さなどで強弱を出してほしいとお願いしました」
そう語り、衛藤に全幅の信頼を置く鈴間Pだが、“現代ならでは”の苦労もあったそう。
「独身の女性を宇佐美が批判する時の、切り口への配慮には苦心しました。丸くすると面白くないですが、やり過ぎてしまうと、世代によってはセクハラ、パワハラと取られかねません。見ている方がどこまでなら不快と感じないかを考えながら、台本を作っていきます。また、ブランド名を出してマーケティング戦略を語るせりふについては、根拠資料を集めて裏取りをしています。ブランドを傷付けないように、原作に出てくるせりふでも言葉を足したり、語尾や言い方を変えたりしているのですが、そのあんばいが難しいですね」