テレビ東京系で7月11日(日)に放送する参議院選挙特番・第一部「池上彰の選挙スペシャル」に出演する池上彰が25日、同局で行われた会見に出席した。
同番組は、“家族で楽しめる選挙特番”をテーマに掲げ、総合MCを池上が務める。池上は「これまでいろんな選挙番組を見てきますと、選挙のプロ、政治のプロたちが、みんな分かってるだろうと勝手に思い込んで、一般の視聴者がとても付いていけないような解説や先行き予測をやっている。『選挙は大事で、選挙で日本の未来は決まる。だから、まだ投票権を持っていない人もこれを見て、いずれ投票権を持つようになったら何をすればいいのか』というヒントになればと思います」と、意気込みを語った。
池上が「わたし自身が大変アナログ人間ですから、CGに頼ったデジタル的な中継ではなくて、アナログにこだわった伝え方をしたい」と希望する通り、番組ではパネルやフリップ、ホワイトボードなど“七つ道具”を用いてアナログ的な見せ方にこだわるという。メーンセットには巨大な“池上テーブル”が登場するが、どんなものなのかは「まだスタッフと相談していまして、秘密です」と笑った。
また、池上は選挙終盤、激戦区の東京をバスで巡回し、候補者の事務所を直撃取材する。「まったくの行き当たりばったりでいこうと思っています。選挙事務所に入ると、選挙事務所であるということを示す7つ道具があったり、いろんな方からの推薦状を見ていくと、その人あるいはその人が所属している党のさまざまなことが見えてくるんです。これまでのプロの報道では抜け落ちている部分を、『これ、実はとっても面白いんですよ』とわたしがうんちくを傾けて、話をできればなと思っています」と明かした。さらに、「わたしが実際に行ってその場で気になることを質問していくというものなので、『モヤモヤさまぁ〜ず』の選挙版ですね」と話し、記者の笑いを誘う一幕も。
今回の選挙のポイントを聞かれた池上は「一番のポイントは、民主党が政権を取った後の初めての国政レベルでの選挙というところですね。そこで国民の審判がどう下るのかが最大のポイントです。また、消費税に対して有権者がどのような判断を示すのか、という点が大変注目する点です」と、見どころを語った。
なお、同日放送の選挙特番・第二部「ニッポン戦略会議2010」では、小谷真生子が総合MCとして、ゲストらと選挙後の日本について討論する。
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