無理に番組っぽくしてはいけないなって思います
──MCをする上でこうした方がいいか、などはリリーさんと話しますか?
リリーさんは基本的にあまり言わないですけど、「カンペに出ている僕の部分もエライザ言っちゃっていいから」って言われたり…。
私はそういうのを言われたらすぐ信じるタイプなので、カンペに書いてあったリリーさんのパートを、実際に自分の聞いてみたいことだったので、聞いてみたんです。そうしたら本当にやっちゃった人はいなかったみたいで(笑)。そういうことはたまにありますよ。
リリーさんから学ぶことは多くて、毎回違う発見があります。その姿を見守ってくださってるっている感じがしますね。
「The Covers」において「エライザが面白くあれるように」とアイデアを出してくださったり、私が質問したところを実りのあるものにできるように考えてくださったりしています。
──そういった聞き手の力はどこで培ったんですか?
いつも自分が話す側なので、多分聞き手の力はないんです。そもそも人が話し出すと黙りこんじゃうタイプなんですよね。
本当に会話を受けるのが苦手で…。だからこそ、うそなく素直に話を聞いているんです。
見ている方に向けて、“ちゃんとここでうなずく”とかそういうことは技術として学んでいきたいなとは思うけど、適当に流してはいけないなって。
その時、その方が持っている熱があるので、空気感って毎回絶対に違うんです。「『The Covers』ってこんな感じだっけ?」って思うくらい、来てくださる方によって雰囲気が変わる。
その空気を尊重しようと思っているので、無理に番組っぽくしてはいけないなって思いますね。
──最後に見どころを教えてください。
「TheCovers」はゲストの方の思いが詰まった歌を聞かせてもらえるという企画自体が素晴らしいですよね。この番組を見て、今まで生きてきたいろんな時代に思いをはせていただけたり、単純においしいお酒が飲めるって言っていただけたり。
番組を楽しみにしてくださっている方もいると思いますが、ふと見ていただいた方にも“いい時間”を過ごしていただければと思います。皆さんによりすてきな時間を過ごしてもらえるように私も頑張るので、よかったら見守っていてください!