NHK BSプレミアムにて放送中の音楽番組「The Covers」(毎月最終金曜夜10:00-11:00)。同番組では、アーティストたちが影響を受けた曲や思い出深い一曲のカバーを披露する。
4月からMCに就任し、リリー・フランキーと共に進行を務める池田エライザにインタビューを行い、その模様を2回にわたって送る。前編では、大の音楽好きだという池田に、番組に出演してみての感想や音楽の楽しみ方について聞いた。
──番組ではアーティストの方による演奏を間近で聞けますよね
ぜいたくですよね! それに関しては本当に「The Covers」ありがとうございます!
音楽好きとしては、生で聞いてしまって視聴者の方に申し訳ございませんという気持ちと、でも本当に素晴らしいんでございます! という感じです。
皆さん歌う時はすごく集中していらして、現場の空気がガラっと変わるんです。その空気は邪魔したくないな、と思っています。
さっきまで本当に気さくに話していた方が、今度は音楽で心を揺さぶってくれるっていうのはすごく面白いですよね。
──アーティストの方のお話を伺ってみて、いかがですか?
広い視野で物事を見ていらっしゃるなと感じました。私はまだ長く生きている訳ではありませんが、それでもいろいろなことがあって…。
皆さん音楽を作っていく上でさまざまな人生を経験されているから1つのことを成す上で多くの選択肢を持っていらっしゃって、それを自分の個性で選択しているというのは私にとって刺激になりますね。
また、皆さんのお話が私の選択肢を増やしてくれる…。“私は与えられてばかりだな”と感じています。
──番組MCを通して刺激を受けたことは、ご自身の演技にも反映されますか?
演奏が上手というのはベースとして、それ以上に何かを考えさせられる緊張感や生み出す空気感、「何で涙が出てくるんだろう」って思わせられることがすごく刺激になっていて。
アーティストの方が気持ちを込めて歌っているから、聞いている人も何かに思いをはせることができるんだろうなと。
それはお芝居でのせりふにも盛り込めることなので、とても興味深いですね。
──かなり音楽好きの池田さんですが、番組に来てほしいアーティストは居ますか?
竹原ピストルさん、私が入るちょっと前に来ちゃったからなぁ…。
私、竹原ピストルさんのライブで年末を締めるくらい好きなんです! 役者仲間で見に行って、「今年も締まったね!」って言い合って。自分たちでチケット頑張って買って、しっかり聞き込むくらい大好きなんですけど、来ちゃったもんなぁ…。また来てください!
矢野顕子さんもよくレコードで聞くんですが、来ちゃいましたね…。
あとは、キリンジのカバーを聞きたい! あのいい声でいろんなカバーを聞けたら…なんてことを日々考えています。
──この曲のカバーを聞きたい! というのはありますか?
限りなく大正に近い昭和の曲、暁テル子さんの「東京シューシャインボーイ」などが好きですね。
美空ひばりさんの「東京キッド」もそうですが、どんどん進化していく東京にみんなが希望を見いだしていた時代っていいですよね。
今って進化していく時代の中で退化していくものを見つけて絶望していく世の中だけど、文明が発達していく様子を眺めて、それにウキウキしている当時の様子って本当にきれいだなって思うんです。あとはサウンドもかわいいですよね。その時代の曲が聞いてみたいです。
あとはきれいな人の歌う弘田三枝子さんの「人形の家」を聞きたいです。以前、番組でシシド・カフカさんの歌う「ブルー・ライト・ヨコハマ」を聞いて、そう思ったんです。うまくいかない美人っていいなって(笑)。そんな変態的なことも考えますね(笑)。
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