甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんと、未来からやってきた妹・ミライちゃんが織りなす、ちょっと変わったきょうだいの物語を描いた、映画「未来のミライ」。主人公・くんちゃんのおかあさんを演じた麻生久美子にインタビュー! 細田作品への参加は3回目、さらに自身も母親である彼女に、この作品で描かれる家族の“あるある”や、あらためて感じた細田作品の魅力について聞いた。
――麻生さんが演じられたのは、子育てにも仕事にも大忙しのお母さん。共感するところはありましたか?
今回のお話の中で言うと、おとうさんにダメだしみたいなことをするシーンがあるんですね。例えば、ほかのお母さんの前ではいい顔をするとか。なんか分かるなぁと(笑)。もちろん、全てのお父さんがそうではないと思いますし、頑張ってくれているのは分かるんですけどね(笑)。だから、今回のおかあさん役は「分かる、分かる」と思いながらやらせていただきました。
――なるほど、そうなんですね(笑)。
だからなのか、最初、ちょっと怖い感じでセリフを言ってしまって、監督の細田さんから「もう少し柔らかく言ってみましょうか」と言われてしまいました(笑)。
――おとうさんの声を演じられた星野源さんが「おとうさんのキャラクターは、そのまんま細田さん」と言われていましたが、麻生さんもそう感じるところがありましたか?
そうですね。「僕が妻から言われたときは…」という実体験を交えて演出してくださっていたので、そういう部分もあるんでしょうね(笑)。
映画「未来のミライ」
公開中
配給=東宝
監督・脚本・原作=細田守/声の出演=上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子ほか