KATSUの熱いアニソンへの思いは続く
――決まりましたね!?
KATSU:今のは決まりましたね! 今、全体が似た感じになってるのがすごく怖いんですよね。人の心配してる場合じゃないんですけど。
atsuko:アニメに寄せるじゃなくて、「アニソンってこんな感じでしょ!?」っていう風になってきてる。
KATSU:アニソンはアニメの為にあって、OPって応援歌なんですよね。逆に、EDは次に見せるために一度締めるじゃないですが、「翌週も見てね」っていう風につながらないといけない。「なぜその曲なのか?」「次につながる」魅せ方なのか?っていう部分で、OPよりEDの方が技術的には難しくて。
OPは看板、でもEDはっていうと、「次も見てもらわないといけない」という責任を持ったものなんですよね。言い方を変えると、OPは目立ったもの勝ちっていう場合も正直あります。
atsuko:テンポを速くすることで、サビを2回聞かせられるんだよね。
KATSU:速い方が、情報を詰め込めるんですよ。アニメの歴史の中で出来上がってきたルールなんですけれど、人が飽きない時間っていうので、90秒っていうのがあり。もっと言うと、90秒じゃなく、89秒なんですよね。前後に0.5秒ずつの余白を入れてから始まるので。
だから、曲を作ったりアレンジを作ったりする人は、89秒でまとまるように作ってるんですが、その中でテンポが速いほど情報を詰め込める。だから、サビを2回入れられたり、言いたい事を2回言えたりする。そういう意味で、速くなっていった部分っていうのはあると思うんです。
最初にやった人はすごいなと思いますね。テンポを速めた人っていうと上松(範康)さんとかで、その影響って大きいと思うんですよ。やっぱ、アニメって色々な情報があるじゃないですか。アニメのファンの方々って情報が多いと喜んでくれる人が多いと僕は思うんですけど、そのニーズに答えて情報を多く入れるのは良いことだと思うし、それもアニソンの形の1つだと思うし。でも、「アニメだからテンポが速い」ということから入るのは絶対に違う。
atsuko:それだけ、アニソンに対して熱い魂を持ってる。
KATSU:守っていかないといけないんだと思う。
atsuko:伝統芸を?
KATSU:伝統芸を! 日本の文化、カルチャーだから。
――angelaさんが中心になってそれを広げていこうと。
KATSU:中心はちょっと(笑)。どちらかと言うと変わり種でいたいっていうか、他の人が真似できない事をやっていくポジションにいるんだろうなというのはあります。ただ、「アニソンとはこれだ!」っていうのは常に言い続けていきたいというか、スタンスの置き方のお手本になる存在でいたいとは思いますね。
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【angela SPコメント】
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