みんなの思いが詰まった作品です。見終わったあとすごく温かい気持ちになりました。日本酒や街の良さがでていて、広島の方や、作品に関わっていただいた方に早く見てほしいなと思いました!
主人公詩織の成長や、家族、そして仲間の絆を感じられる作品ですので、そこに注目していただきたいです。
この作品はキャスト・スタッフだけではなく、ロケ地でもある東広島市の方々に支えられ、協力していただき、できた作品です。
この映画を見た時にその一つ一つのシーンや街並みから、優しさや愛情が感じられ、何より日本酒という伝統文化を好きになっていただけると思っています。心温まる作品になっていますので、是非、観ていただければうれしいです。
映画は人の手で“作るもの’と考えていましたが、本作で映画は“生まれる”ものであることを実感しました。スタッフやキャストの奮闘、旅情豊かな風景、関係者の期待、さまざまな要素を混ぜ合せても映画は出来ません。
目には見えない、はっきりと認識できない何かが作用して映画になる。それを見守るのが監督の役割でした。
生まれるものには意味があります。本作には西日本豪雨で被災された酒蔵、鉄道、田園風景が登場しています。単に楽しい作品ではなく、この時代に必要な映画という使命を帯びている気がします。
舞台は酒蔵で有名な東広島市・西条。農大に通う大学3年生の詩織は、意に反して日本酒の蔵へ実習に。
やる気のない蔵元の息子、厳格な杜氏、不倫に悩む美咲。
老舗酒蔵での出会いに彼らの人生は転がり始める。愛らしくて、せつなくて、そしてじんわり味わい深いヒューマンドラマ。
青木孝司
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