ジャニーズ事務所に入ってからも、ターニングポイントはたくさんあったという
「事務所に入って初めて演技をしたときとか、初めてジャニーズJr.の真ん中で歌ったときとかは、“まさか自分が!?”って不思議な感覚になったりもしたけど、今思えばその1つ1つがターニングポイントだったなと思いますね」
いまでは、すっかり“先輩”という立場になった山下だが、後輩達とはどう接しているのだろう。
「今回『コード・ブルー』の中でも、新たな世代がチームに入ってきているんですけど、そういった面でも、自分の人生とすごくリンクしているところはありましたね。そんなこともあり、改めて世代の差を感じたりもしているんです。僕たちの時代がよくてとか、そういうことではなく、明らかに20代と30代の感覚の違いを感じたりすることも多くて。僕達世代は、とにかく自分から頑張って調べないと情報がない時代だったけど、現代って、そこまで必死で調べなくても情報があふれている時代だから、そういうところでも感覚が違っている。どこか達観している部分があるんですよね。そういう意味では、こっちが歩み寄っていかないといけない時代なんだなって思いますね(笑)。僕達がJr.の頃って、先輩の存在って絶対でしたからね。“ジャニーズあるある”なんですけど、僕らが10代20代の頃は、差し入れが来ても、後輩は絶対に最後っていうのが暗黙のルールだったんですよ。例えば、ハンバーガーの差し入れがあったとしても、先輩から取っていくから、照り焼きバーガーとかチーズバーガーから無くなっていくんですよ(笑)。密かに『照り焼きバーガー残らないかなぁ〜』って見守ってるんだけど、やっぱり普通のハンバーガーしか残らなくて(笑)。でも、今のJr.の子たちって、差し入れが来たら無邪気に最初に取りに行くの! だから僕達は、昔も今も、普通のハンバーガーなんだよね(笑)」
山下智久という人間像が浮き上がった、ほっこりするエピソードを話す彼の表情は、とても柔らかだった。
「僕は普段から、自分から声を出して『はい! みんな頑張っていくよ!』って引っ張っていくタイプではないので(笑)、『コード・ブルー』の現場でも、そっとアシストする感じでしたね。例えば、差し入れをするとか。ロケ弁も時間が経つと冷えちゃうから、そういうときにあったかくておいしいご飯があったら、ホッとするでしょ。それもあって、僕が好きな名古屋のあんかけスパゲティを差し入れしたりしたんです。食べ物は人を元気にさせるからね」
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