山下智久ロングインタビュー「常に“ネクストステップ”を探して生きてきた」

2018/07/30 16:00 配信

映画

常にネクストステップを探して生きてきた


今作では、山下演じる藍沢は、緊急救命を離れた場所で “新たな道”に進んでいくことに。山下にも“新たな旅立ち”ついて訊いてみると。

「『コード・ブルー』を演じて感じたことでもあるんですけど、人間でも動物でも、命あるものはいつかは亡くなってしまうでしょ。それって避けられないことじゃないですか。だからこそ、利益で選ぶんじゃなくて、自分がやりたいと思う気持ちで選びたい。何が自分にとって新しいことなのかを追い求めていきたいんです」

道なき道を進みたい。そう語る山下に、“怖くはない?”と投げかけると。

「怖いよ。怖いけど、その怖さを乗り越えないと、その先の新しい世界は見られないんだよね。車で富士山の五合目まで行くのは楽だけど、そこから先の歩いてしか行けない場所には、努力と忍耐で乗り越えなくちゃいけない試練が伴う。でも、その先には、そこまでしてでも見る価値のある景色が待っているわけでしょ。自分の人生の先にも、そういう景色があると信じたいから、怖いなって思うことでも、挑戦したいんだよね。そういう考え方は昔から持ってた。常に『ネクストステップって何だろう?』って考えながら生きてたからね。滝沢くんに憧れてこの世界に入る前は、宇宙飛行士になりたいって思ってたのね(笑)。ただ漠然と遠い世界に行きたいと思ってた。子供のころの僕にとっては、宇宙の次に遠い世界が、テレビの世界だったんだよね。だからそこを目指した。今も探してるんだよ、次のネクストステップ。哲学的な話になっちゃうんだけど、格闘技でもミットに向かってパンチするでしょ。でも、ミットを目指してパンチするんじゃなくて、その裏に貫通させる気持ちでパンチすると、さらに大きなエネルギーが生まれるんだよね。それと同じで、目標は常に遠くに定めておかないと、大きな力は生まれないんだと思う。出来るだけ遠くに定めることが大事。昔からそういう衝動が抑えられないんだよね。自分の心の従わず、“あのときやっておけば良かった”って思うことだけはしたくない。だったらやって後悔する方を選びたい。もちろん失敗したこともあったよ。でも、自分が選んだ道で失敗したなら、納得がいく。失敗したらまたやればいい。そう思う気持ちはのの先も絶対に忘れたくない。チャレンジし続けること。変わり続けること。俺が生きてる理由って、まさにそこだと思うからね」

関連人物