――アクションシーンでの発声で苦労したことはありましたか?
やっぱり、パンチとかは自然と手が出ていましたね(笑)。「ハッ」「ウッ」なんて声を出していましたけど、何て言うんだろう、そこはロックをやっていた甲斐があったのかなと。
結構気持ち良く演じられました。ちょっとシャウトに近い形だったかもしれません。腹から声を出す感じは似ていたかも。アクションシーンは、自分でも興奮しながらアフレコをしていました。
収録が終わった後は気が大きくなっていたので、何かあったら立ち向かっていたかもしれないですね。絶対、やられちゃうと思いますけど(笑)。
――ミュージシャンとしてはもちろんですけど、バラエティー番組に出演したり、お芝居に挑戦した一つ一つの経験が、今回の“ミッション”につながっているなと感じた部分はありましたか?
10年前も洋画の吹き替えに挑戦しましたけど、いろんなお仕事だったり、人生の経験を積んだりしたことが自分の糧になっているなと思いました。
バラエティー番組に出たことでミュージシャンとしてもたくさんの人に知ってもらえるようになりましたし、武道館ライブや「24時間テレビ」(2015年、日本テレビ系)の100kmマラソン、もちろん結婚もそうですよね。
その一つ一つが自分にとっては大切なこと。ここまで仕事をやらせていただいて感謝していますし、経験したこと全部が自信になっています。10年前は、録り直したいなと思っても「もう一回、いいですか?」って言えませんでしたからね。
でも、今回は監督と相談しながらできましたし、より良いものにするんだという自分の思いを伝えられるようになってきたのかなと思います。
――これまでの中で、最初は不可能かなって思っていたけど、いざ挑戦してみたら自分の想像以上の結果が出たというミッション(仕事)は?
最初にバラエティー番組に出た時はそんな感じでした。本番でちゃんとしゃべれるかなって不安でしたよ。そもそも、何が正解なのか分からないじゃないですか。
しかも、まだほとんど知られていない頃なので、共演者の人たちも「DAIGOって、何者?」って感じで。
でも、たまたましゃべったことに対して皆さんから「面白いね」って言ってもらえたことで、自分はこのままでいいんだ、変にキャラを作らなくてもいいんだと思えたんです。
――大きな転機になったんですね。
3年前に「24時間テレビ」で100km走ることになった時も「本当にできるのかなぁ」って思っていました。練習でも30kmまでしか走っていなかったので、100kmなんていう距離は未知数。
走っている途中で足が痛くなってくるし、走りきれるかな、間に合うのかなって、不安しかなかったですね。今振り返ると、何とかミッションを達成できてよかったなと思います。
――今後、チャレンジしてみたいことは?
いろいろやっていきたいと思っているんですけど、まずはイングリッシュ。しっかり、聞き取れるぐらいの能力が欲しいです。
来日してきた海外の方にインタビューをする機会を頂いたりすることもあるので、年々その思いが強くなっています。まだ、実行に移してはいませんけど(笑)。いずれ、ちゃんと勉強したいです。
取材・文=月山武桜
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