”無個性”というところからここまで自分を高めていくパワーが、この小さな体と気弱な心のどこから生まれてくるんだろうと。やっぱりお茶子も私自身も、尊敬の念が強いなと思いますね。
遠くから見ていたい…(笑)。近くにいるとちょっといろいろなことに巻き込まれそうなので(笑)。関わるというよりは、遠くから見て元気をもらいたいなあと。
とりあえず私は、それぞれ己が達成しようとしていることを第一に考えて生きていってほしいと思います。二人がどうなるかというよりも、先にヒーローとしてやるべきことが二人にはあるような気がして。
デクだけでなくいろいろな人に感化され、お茶子が「私も頑張ろう!」となるところですね。お茶子自身、思うことがどんどん増えていって、この先ヒーロー間でもライバルが増えていきます。心情としては、そういった相手に対して揺さぶられないようにする負けない気持ちというものをアフレコでは意識して演じていました。
もう本当に長いことやってきていますが、1期・2期・3期とあまり間を置くことなく臨めているのがありがたいです。スタジオに入ると教室の扉を開けたようにいつものメンバーがバッと座っていて、いつもの雰囲気でアフレコが始まって、それぞれが持ち寄った熱をぶつけ合って…というのが、スタジオが雄英高校の雰囲気そのままなので、やっぱりキャストの方々と会うと安心します。(※雄英高校…デクらの所属するヒーロー輩出の名門校)
バトルシーンの収録でも、その合間には結構平和に好きな食べ物の話などをして息抜きをしながら、本番ではおのおのがしっかり熱を放出するという、すごく血気盛んで良い現場だなと思っています。どこかで誰かしらがいつもしゃべっていて、クラスメートみたいな感じですね。
やっぱりリスクを考えるとお茶子の”個性”はあんまり欲しいとは思わないですね(笑)。一番は口田君の”個性”が平和でいいなと(※動物と意思疎通をして命令できる)。あんまり戦いたくないので、動物たちとしゃべれたらいいなって。
いや、私も虫はダメです…(笑)。でも、しゃべってコミュニケーションが取れたら意外と大丈夫だったりするのかなと思ったり。ただ、一方的に語りかけられるだけで会話ができるわけではないんですよね。
何だろう…。あくまで”一方的に”なので、「生き延びて」とか「幸せになって」って伝えたいですかね。やっぱり生き物って不意に死んでしまうことが多い気がするんですよ。なので、そういった過酷な中で生きている小さきものたちには、「今、全力で幸せになって」って命令します。
これは…敵(ヴィラン)って答える人っているんですかね?(笑) 結局、ヒーローも敵(ヴィラン)もおのおのが自分の考える正義の下に動いているので、その正義を達成するためや貫き通すためにはどちら側にいればいいのか、という問題だと思うんです。そう考えると、私は法律やルールは他人同士が寄り添いながら暮らしていく中である程度必要なものだと考えているので、ヒーロー側にいると思います。決めた規則にのっとりながらみんなで助け合いつつ、平和に暮らしていきたいですね。
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